デュラント「彼は素敵なポーカーフェイスの持ち主」
新型コロナウイルスのワクチンを接種しないカイリー・アービングは、ネッツが本拠地を置くニューヨーク市のルールによりホームゲーム全試合に出場できない。球団はアウェーゲームにだけ出場させるのではなく、チームから外す決断を下した。だが、健康安全プロトコル入りする選手が続出する状況を受け、球団は残った選手の負担を減らすべくアービングを呼び戻した。そして、本日のペイサーズ戦でシーズンデビューを飾った。
先発出場したアービングは以前と変わらない卓越したボールハンドリングと正確なシュート力を発揮。後半にペースを上げ、大事な場面で連続得点を挙げるなど、19点差を覆す逆転勝利に貢献した。
アービングは32分間プレーし、フィールドゴール17本中9本を成功させて22得点を記録。さらに4アシスト、3スティールと得点以外でも存在感を見せ、出場時の得失点差を表す数値はチームで2番目に高い+16を記録した。
ゲームハイの39得点を挙げたケビン・デュラントは「彼は素敵なポーカーフェイスの持ち主で緊張しているように見えなかった。彼は静かな男で、エネルギーと情熱を持ってプレーしている」とアービングの復帰を喜んだ。
デュラントの発言に反して、アービングは「緊張していた」と本音を明かし、このように続けた。「8カ月休んで、不確かなことが多くあったんだ。これまでのバスケットボール人生でのデビュー戦とは異なるよ。ただ、終盤に近付くにつれて落ち着いていった。これからもチームが必要とすることは何でもするつもりだ」
10本のフリースローを獲得し、彼らに次ぐ18得点を挙げたジェームズ・ハーデンは「僕らはフィジカルに戦いつつシュートを放っていった。冷静さを保ち、必要な時にショットを決めたんだ」と、試合を振り返った。
アービングの復帰戦を白星で飾り、連敗を3でストップしたネッツ。アービングが出場できる機会は限られているものの、『ビッグ3』が揃い踏みとなり、主力の負担も軽減されることを考えれば、ネッツの未来は非常に明るい。