マーケル・フルツ

写真=Getty Images

「NBAという舞台に相応しい力があることを証明する」

NBAデビューシーズンを不本意な形で終えたセブンティシクサーズのマーケル・フルツは、完全復活に自信を見せている。ヘッドコーチのブレット・ブラウンが「この夏、彼は15万本ものシュート練習をこなした」と語り、トレーナーのドリュー・ハンレンも「100%の状態に戻れば、すぐにオールスターレベル」と褒め称えたが、肝心のフルツ本人はオフのトレーニングについて何も語ってこなかった。

『The Player’s Tribune』の企画でワシントン大学の先輩、アイザイア・トーマスと対談したフルツは、オフの猛特訓について黙ってきた理由を明らかにした。

昨シーズンのケガについて振り返ったフルツは「今ようやく自分にできることを見せられている。でも、皆を驚かせたくて、ソーシャルメディアに自分でシュートの動画を投稿することもしていない。復帰する時を特別なものにしたいんだ。楽しみに待っていてもらいたい」

またフルツは、新シーズンに向けた抱負をこう語る。「シクサーズのファンは、コートでハードにプレーする僕が見られるはずだ。自分でシュート機会を生み出せるし、チームメートのシュート機会も作ることもできる。試合終盤に点が必要な時に、プレーを指示する必要はない。それに守備だってこなす。あまり知られていないけれど、僕はブロックショットが好きなんだ。とにかくプレーして、実力を証明する。NBAという舞台に相応しい力があることを証明する」

関係者の高い評価に加えて、ようやく本人の意気込みも聞けた。2年目の今シーズンでは、生まれ変わったフルツが見られそうだ。