ディフェンスを立て直して走るバスケを展開し第3クォーターを31-11と圧倒
ウインターカップ5日目。男子ベスト4進出を懸けて、インターハイ準優勝校の帝京長岡(新潟)が県立小林(宮崎)と対戦した。
205cmの留学生プレーヤー2名を擁する長岡は前半、コネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメードを起点にオフェンスを組み立てる。ハメードは205cmの高さを生かしてディフェンス3人の上からシュートを放ち、前半だけで17得点14リバウンドと大活躍。それでも帝京長岡はゾーンディフェンスの欠点でもあるアウトサイドの守備の甘さを突かれ、前半だけで小林に7本もの3ポイントシュートを許したため主導権を握ることができず、39-37で前半を終えた。
しかし、後半になると帝京長岡がディフェンスからの走るバスケで開始3分半を10-2と圧倒する。高い位置からディフェンスを仕掛けて小林に圧をかけ、ハーフコートに入ってからもアウトサイドを警戒したディフェンスを行うことで、相手に3ポイントシュートを打たせない。そして、ボールマンにトラップを仕掛けてはボールを奪い、速攻へと繋げていった。
また、前半はハメード中心で攻めていた帝京長岡だが、後半になると走るバスケットで日本人選手がチームを牽引する。特に島倉欧佑は力強いドライブにジャンプシュート、リバウンドからのボールプッシュなどでチームを牽引した。島倉だけでなく、箕輪武蔵もドライブに3ポイントシュートと貢献し、第3クォーターを31-11とビッグクォーターにした帝京長岡が、最終スコア87-68で勝利した。
「帝京長岡らしい泥臭いプレーやディフェンス面でチームのポイントを出せた」
30得点30リバウンドを挙げたハメードに次ぐ、22得点6リバウンド8アシスト4スティール1ブロックと攻守にチームを引っ張った島倉は、「帝京長岡の課題である出だしが悪かったところがあるけど、後半に向けて帝京長岡らしい泥臭いプレーやディフェンス面でしっかりチームのポイントを出せたのが良かったです」と試合後にコメントした。
前半はハメードの得点が多かったが、後半には日本人選手の得点も伸び、最終的に帝京長岡は4選手が2桁得点を記録するバランスの良さを見せた。島倉はその理由を「帝京長岡は走りで勝つチームなので、しっかり走れたのが良かった。あと、個人の1対1をしっかりと仕掛けることで外へのパスができてチームの得点が伸びました」と語った。
これで3年ぶりにベスト4進出を決めた帝京長岡は明日、福岡第一(福岡)vs福島東稜(福島)の勝者と決勝進出を懸けて戦う。