スティーブ・カー

マネージングディレクターには元NBA選手のグラント・ヒルが就任

以前から噂されていた通り、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーが、次期アメリカ男子代表チームのヘッドコーチに就任することが分かった。

『ESPN』によれば、USAバスケットボール(USAB)は現地12月20日にカーの代表ヘッドコーチ就任会見を行う予定だという。カーを支えるコーチングスタッフには、サンズのモンティ・ウィリアムズ、ヒートのエリック・スポールストラ、そしてゴンザガ大のマーク・フューが内定している。

チームUSAは、2021年の夏に日本で開催された東京オリンピックに出場し、グレッグ・ポポビッチの下で大会4連覇を果たした。USABも長らくディレクターを務めたジェリー・コランジェロが東京大会後に勇退。新たなマネージングディレクターには元NBA選手のグラント・ヒルが就任し、新体制が発足された。カーのチームUSAは、2023年にフィリピン、日本、インドネシアで共催されるワールドカップ、そして2024年のパリオリンピックでの優勝を目指す。

2014年5月にウォリアーズのヘッドコーチに就任したカーは、就任1年目に優勝すると、2年目はレギュラーシーズンで前人未到の73勝(9敗)という歴代シーズン最多勝利記録を更新。そして、2016-17シーズンから2連覇を成し遂げるなど、2014-15シーズンから5シーズン続けてウォリアーズをファイナルに導いた。

カーの代表ヘッドコーチ就任が決定的と報じられると、教え子であるステフィン・カリーは「そうなったら面白い」とコメントしていた。「選手を(代表に)勧誘しないといけないし、チームの士気を上げないといけないし、システムを構築しないといけないから、スティーブにとってこれまでとは違った仕事になるだろうね。でも、大事なのは代表のカルチャー。いつも一緒にプレーするわけではないから、どれだけ早くチームとしてまとめられるかが大事になる」

オリンピック5連覇を目指す大役を引き受けたカーが代表ヘッドコーチ就任後に何を語るのか、明日の会見が楽しみだ。