元NBA選手ラマー・オドムのパフォーマンスを模倣
現地12月18日に行われたクリッパーズvsサンダーの一戦は、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの決勝ブザービーター3ポイントシュートにより、サンダーが104-103で逆転勝利を収めた。
今月まだホームで勝てていなかったサンダーは、最後まで逆転の可能性をあきらめていなかった。101-103で迎えた第4クォーター残り7.8秒、ギルジャス・アレクサンダーがジャスティス・ウィンズロウをファウルで止めてフリースローを与えたが、それも作戦の一つだった。ウィンズロウのキャリアフリースロー成功率は64%で、今シーズンは開幕からこの試合までわずか6本しか放っておらず、成功率は50%だった。ここで2本決められてしまっていたらサンダーの逆転はほぼ不可能だったが、ウィンズロウは2本とも外した。
サンダーの狙い通り1ポゼッションゲームのまま迎えた残り0.9秒、マイク・マスカーラからパスを受け取ったギルジャス・アレクサンダーは、マークについたニコラ・バトゥームを振り切り右に大きくステップを踏むと、そのまま3ポイントシュートをリリース。これが試合終了のブザーと同時にネットを通過し、サンダーが今月初のホームゲーム勝利を記録した。
ギルジャス・アレクサンダーは、自身初となる決勝ブザービーターを決めた時にやるパフォーマンスを決めていたという。話は2019年に遡り、当時サンダーで1年目だったギルジャス・アレクサンダーは、同年ルーキーだったダリアス・ベイズリーと一緒にある動画を見ていた。それは、元NBA選手のラマー・オドムが2000年代にニューヨークで開催されたストリートボールの試合で見せたダンスで、両手を斜めに広げて踊るパフォーマンスだった。
「(ベイズリーに)初めて決勝ブザービーターを決めることができたら、このダンスをやるよと言っていたんだ」と、ギルジャス・アレクサンダーはクリッパーズ戦後に話している。「一瞬忘れていたんだ。でもベイズがコートを走っている姿を見て思い出して、それで踊った。僕とベイズにとって特別な瞬間になったね」
ギルジャス・アレクサンダーの他、サンダーはルーゲンツ・ドートが29得点が記録し、新人のジョシュ・ギディーも8得点18リバウンド(キャリアハイ)10アシストの大活躍だった。もし、あと2点決めていたらNBA史上最年少トリプル・ダブル達成者となっていたギディーは、トリプル・ダブルを意識していたというが「それでもチームが勝てたからうれしいよ」と笑顔を見せた。