ネミーアス・ケイタ

5リバウンド1アシスト1ブロックを記録「プレータイムを得るだけでも偉業」

現地12月17日にホームで行われたキングスvsグリズリーズは、キングスのネミーアス・ケイタ、そして彼の母国ポルトガルにとって記念すべき試合になった。

2021年のNBAドラフト全体39位でキングスから指名されたケイタは、第2クォーター残り1分1秒に交代出場し、ポルトガル出身選手として初めてNBAでプレーした選手となった。場面はグリズリーズのディアンソニー・メルトンがフリースローを放つところで、ケイタはベテランのスティーブン・アダムズを相手にボックスアウトするよう指示を受けた。

最終的に8分のプレータイムを与えられたケイタは、無得点に終わったものの5リバウンド1アシスト1ブロックを記録。ポルトガルでは深夜に始まり早朝に終わる時間帯の試合だったが、ケイタのNBAデビューを見届けたファンは少なくなかった。ケイタは試合後「ポルトガルのファンが真夜中に試合を見てくれるなんて、特別なことだ。遅くまで付き合って、僕を応援してくれたみんなに御礼を言いたい」とリポーターに語った。

「プレータイムを得るだけでも偉業だと思う。時間がかかってしまったように感じるけど、バスケットボールを始めてから、この日がやってくるのを夢に見ていた。今日、実現することができて本当にうれしい」

ケイタにNBAデビューの機会をプレゼントしたのは、ヘッドコーチ代理を務めたダグ・クリスティだった。健康安全プロトコル入りで欠席となったアルビン・ジェントリーに代わりチームを率いたクリスティによれば、コーチングスタッフの中にはケイタの起用に難色を示す意見もあったという。それでもクリスティは、トレーニングキャンプから努力を続けていたケイタの力を信じてコートに送った。

クリスティは「私はトレーニングキャンプから彼を高く評価している」とコメントしている。「ネミは素晴らしい選手になれると思う。パスを出せる選手で、果敢にプレーでき、リムを守ってくれる。ジャンプシュートも決められる。これからレベルアップが可能な部分も多い」

「彼にプレータイムを与えようと決めた時、渋る者もいた。だが私は彼にデビューのチャンスを与えるのに最適な状況と判断した。ハーフタイム中、彼に『緊張したか?』と聞いたら、答えは『No』だった。だから自分のプレーを心がけるよう伝えたよ。彼を誇りに思う。彼の未来は明るい。球団にとっても彼の存在は大きい」

健康安全プロトコルの影響で欠場中の主力が戻れば、おそらくケイタはGリーグのストックトン・キングスでプレーするようになるだろう。それでも、この日の経験を糧に、今後NBAでのローテーション入りを目指してさらに努力を続けるに違いない。

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