トレイシー・マグレディ

写真=Getty Images

「ファーストラウンドで負けることだってあり得る」と予想

カーメロ・アンソニーのロケッツ加入については、総じて期待する意見よりも批判の方が多い。現役時代にロケッツでプレーしたトレイシー・マグレディも、後者の立場を取っている。

中国メディアの『Voice.hupu.com』のインタビューを受けたマグレディは「カーメロの獲得については、彼個人にとっては良い判断だったと思う。しかし、チームにとってはどうか分からない」とコメント。マグレディが懸念するのは、昨シーズンの守備の要だったトレバー・アリーザ、ルーク・バー・ア・ムーテの退団で、ディフェンスの評価が高くないカーメロでは、彼らの穴を埋められないのではないか、と心配している。マグレディは「ロケッツは守備に秀で
た選手を失った。アンソニーは得点で貢献できるが、昨シーズンのロケッツの強みはディフェンスだった」と言う。

またマグレディは、守備力の低下により、ロケッツが昨シーズンに続いて西カンファレンス・ファイナルにまで勝ち上がれるかどうか分からないと主張し、「西からプレーオフには出られるかもしれないが、ファーストラウンドで負けることだってあり得る」とも語った。

間もなくトレーニングキャンプが始まるが、ロケッツの守備を不安視する意見は後を絶たない。それでも1年前はジェームズ・ハーデンとクリス・ポールが共存可能かという議論ばかりが起こったが、彼らは機能する方法を早々と見つけ、リーグベストの戦績を残した。今年も、シーズン開幕後に結果さえついてくれば、批判は鳴り止むだろう。

マグレディも、ロケッツファンも、シーズン前の不安が杞憂に終わることを願っている。