イランとの決戦を良いメンタルで迎える竹内譲次「流れを断ち切りたくない」の思い

2018/09/17
日本代表
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竹内譲次

文・写真=鈴木栄一

「今の状況がすごく自信になっている」

今日、男子日本代表はワールドカップアジア2次予選で一番の難敵となるイランをホームに迎え撃つ。これまでの実績ではイランが明らかに格上で、日本代表は何度も苦渋を飲まされてきた。しかし、今の代表は渡邊雄太、八村塁と日本バスケットボール界史上最高級の逸材が集い、先日のカザフスタン戦にも快勝。イラン撃破へ、これ以上ない機運が高まっている。

この試合のベンチ入りメンバー12名の中で最も代表歴が長いのは竹内譲次だ。それはイラン相手に少なくない敗戦を経験してきたことを意味するが、竹内は連敗ストップへの思いをこう語る。

「コーチから公式試合だと2010年くらいから勝っていないと伝えられています。その時は、今回と同じでハダディとバハラミがケガでいなかったです。ずっと勝ててない相手ということで、そこに対してのモチベーションはチームとしてあります。ミーティングでコーチもそれについては言われていて、メンタル面では良い準備ができていると思います」

竹内がそう語るように今回のイランは、 218cmの巨漢であるハメッド・ハダディ エースのサマド・ニックハ・バハラミと、長らくチームを牽引する二枚看板が不在。しかし、2人の欠場でより勝機が高まったと思うことはなく、「相手がどういうメンバーなのかは考えないようにしています」と気を引き締める。

現在の日本代表については「今は良い流れで来ていて、これまでのイラン戦に比べたら良い状態で迎えられると思います」と確固たる手応えを得ており、だからこそ強い言葉も出てくる。「個人的にイランに対して、特に意識していることはありません。今の状況がすごく自信になっていて、その結果としてカザフスタンもイランも同じ相手として見ることができているからかもしれないです」

竹内譲次

「見えた光をできるだけ小さくしたくない」

今回のWindow4は、前回のWindow3で連勝の立役者となったニック・ファジーカスが不在。それだけに竹内には、センターとしての役割がより求めているが、その点にも不安はない。「ニックがいないことで前回と役割が違う部分はあります。でも、良い状況判断をするという部分では前回と一緒です。そこがベースにあって、ニックがいないことでプレータイムも増える。その中で今まで以上にやることが増えると思います。ただ、代表合宿からニックがいない中で5番ポジションが多かったので、そこには慣れています」

試合の鍵となるポイントとして、スピード勝負に持ち込めるかを挙げる。「ハダディがいないことで、相手は機動力という面では上がると思います。ただ、それでもトランジションで負けないこと。そして、リバウンドに関して向こうはサイズと幅がある選手がいるので、そこも互角以上に戦うことが重要になってくると思います」

また、この大一番への意気込みを竹内は、次のように言う。「この予選は4連敗から始まって、オーストラリアに勝ってアウェーのチャイニーズ・タイペイ戦でもしっかり勝ち、やっとワールドカップに向けて、どん底から出場するまでの道筋が見えてきたところ。その見えた光をできるだけ小さくしたくない。このイラン戦で予選が終わりではなくて続いていくので、流れを断ち切りたくない思いが大きいです」

竹内が語るように、ワールドカップとその先にある東京オリンピックへつながる道への歩みを進めるためにも、このイラン戦は男子代表にとって大きな踏ん張りどころとなる。オーストラリアに続き、イランとアジアの難敵を撃破することで、希望の光をさらにより輝くものにしていきたい。そのためには、竹内の攻守における献身的な働きが欠かせないことは間違いない。