チャウンシー・ビラップス

主力の負傷に続き、オルシーGMが解雇に

現地12月2日、グリズリーズがNBA記録となる73点差でサンダーを下したことが世間を賑わせたが、トレイルブレイザーズも密かに31点差という大差でスパーズに敗れた。

スパーズのグレッグ・ポポビッチヘッドコーチが「彼がいれば違いが生まれたはず」と試合後に語ったように、デイミアン・リラードが下腹部の腱障害で欠場した影響もあっただろう。また、平均12.0得点を挙げ貴重なベンチからの得点源となっているアンファニー・サイモンズが第1クォーターに捻挫し、その後プレーできなくなってしまったこともこの結果を生んだ要因となった。

ブレイザーズは序盤から3ポイントシュート攻勢を受け、前半で21点のビハインドを背負ったが、最終クォーター開始3分半で12点差まで迫った。だが、その後0-12のランを許したことでブローアウト負けとなった。大敗の言い訳を探しても意味はない。指揮官のチャウンシー・ビラップスは「ディフェンス面で個人的なプライドが足りなかった」と語ったが、それよりも現在のチームの努力の乏しさに警鐘を鳴らした。

「一番心配しているのは、もっと激しく競争してほしいということだ。すべての試合で競争力を高めたいが、毎晩それができているとは思えない。これは負けた後だけでなく、試合に勝利した時にもそう感じていた。それが心配なんだ」

今回の敗戦で11勝12敗とブレイザーズは勝率5割を下回った。リラードの欠場を全員で埋めるために、チームで結束したいところだが、クラブ内部の問題も浮き上がった。本日、ブレイザーズはGM兼バスケットボールオペレーション部門代表のニール・オルシーを解雇した。スタッフの告発により不正疑惑が浮上し、第三者による1カ月の調査の結果、オルシーGMがチームの行動規範に違反していたことが明らかとなり、解雇に至った。なお、後任が決定するまでは、選手人事部長のジョー・クローニンが暫定的にGMを務めるという。

主力に負傷者が重なった矢先のGM交代劇。この悪い流れを早めに変えないことには、プレーオフ上位進出の目標も難しくなってしまう。