ステフィン・カリー

33得点6アシスト6スティールと攻守にチームを牽引

現地11月28日にステイプルズ・センターで行われたウォリアーズvsクリッパーズの一戦は、ステフィン・カリーが7本(13本中)の3ポイントシュートを含む33得点に加えて6アシスト6スティールの活躍で攻守ともにチームを引っ張り、105-90でウォリアーズが勝利した。

カリーは第4クォーターだけで13得点を記録したが、最終クォーターのスコアリングは判定に対する怒りが原動力だった。そのきっかけは、残り9分7秒のプレーだ。カリーが速攻からレイアップを放った際に、ペイント内でクリッパーズのテレンス・マンに背後から身体を強く当てられて倒されたものの、審判はファウルをコールしなかった。この判定に納得がいかなかったカリーは、すぐに起き上がって抗議した。この行為によりテクニカルファウルをコールされてしまったが、カリーが感情を表に出す珍しい場面だった。

それでも怒りで我を忘れるのではなく、フラストレーションをモチベーションに変えたカリーは、残り6分36秒から3ポイントシュートを3本連続で成功させ、3本目を決めた後には先ほどの判定に対する自身の気持ちを表すようなジェスチャーを見せた。カリーに引っ張られたウォリアーズは、その後も危なげない展開で試合を締めくくって8連勝を記録している。

試合後のインタビューで第4クォーターのジェスチャーについて聞かれたカリーは「明らかにファウルだと思ったから感情的になってしまったけど、あれがチームの力になった気がする」と振り返った。

今シーズンは守備でもキャリア最高レベルのプレーを続けているカリーは「やるべきことをやっているだけ。確かに身体の状態が良いのも関係しているだろうけど、大事なのは努力や気持ちの部分だよ」と答えた。

ディフェンスでウォリアーズを引っ張るドレイモンド・グリーンは、試合後の会見で「誰もステフの守備に関して触れないけど、ずっと変わらないのは、彼が守備で絶対に手を抜かない選手だということ」と称えた。「今ではチームでもベストディフェンダーの一人だよ。見ていて楽しい。彼が守備であれだけのプレーをしている以上、チームの全員がついていかないといけない。それだけでチームの守備のレベルが上がる」

リーグ首位を走るウォリアーズは、次戦で16連勝中のサンズとの2連戦を迎える。絶好調同士による西カンファレンス首位攻防戦から目が離せない。