ニコラ・ブーチェビッチ

トレードは「球団と何度も話し合い、お互いに合意して成立したこと」

現地11月26日、ニコラ・ブーチェビッチがキャリア2年目から9年半もの間を過ごしたオーランドに凱旋する。

ブーチェビッチは、昨シーズン途中にブルズにトレードされるまでマジックのエースとして活躍した。在籍中にトップレベルの選手へと成長し、2018-19シーズンと昨シーズンにはオールスターに選出されるなど、マジックを代表する選手だった。

古巣との初対戦を前に、ブーチェビッチは昨シーズンの移籍を振り返り、マジックへの思いを語っている。「ブルズへのトレードは突然出た話ではなかった。球団と何度も話し合い、お互いに合意して成立したことだ。一度は球団からトレードしないと言われたのにそれが覆された、といった話ではない。しっかり球団とコミュニケーションを取って決まったことだったから、サプライズではなかったよ」

大黒柱だったブーチェビッチ、主力だったエバン・フォーニエを放出したマジックは、再建へと舵を切った。ブルズにトレードされたブーチェビッチは新天地でも中心選手として活躍し、今シーズンの躍進に大きく貢献している。

「球団にとって方向性を変える時期だったし、新たな何かが必要だった。思っていたように事が進まなかった。お互いにとってプラスになったと思う」とブーチェビッチは言うと、「オーランドに対して悪い感情を抱くなんて絶対にない」と、NBA選手として育ててくれた球団に感謝の気持ちも語った。

金曜の試合は家族も揃って観戦予定で、マジックもファンも彼を歓迎するだろう。ブーチェビッチは「感情的には難しい試合になるだろうね」と、その胸中を明かした。「何年も一緒にいて、素晴らしい関係性を築いた人たちが大勢いる。元チームメートもいるし、オーランドに戻れるのは素晴らしいことだよ。試合が進む中で、上手に感情をコントロールする必要が出てくると思う」