左膝前十字靭帯断裂にアキレス腱の断裂で、過去2シーズンはプレーできず
クレイ・トンプソンは2019年のNBAファイナルで左膝前十字靭帯を断裂し、リハビリ中にアキレス腱を断裂。過去2シーズンはすべて棒に振った。それでも、今シーズン開幕前からチーム練習には部分的に参加しており、今週からは制限なくすべての練習をこなせるようになった。2019年6月13日以来の戦線復帰が視野に入ってきた今、会見に応じたクレイは「自分らしいプレーができると思う」と自信を語った。
「体力面よりも精神面が大変だった」と、クレイはこれまでの道のりを振り返る。「練習場に一日ずっといることもできるけど、そこに座ってただ見ていなければいけないのは、特に競争して勝つことが好きな人にとっては楽しいものじゃない。この2年間試合に出られず、自分がまだベストプレーヤーの一人だと証明するためのエネルギーが溜まっていると感じるよ」
今のところ、スクリメージの時間は4分。これを次第に伸ばすのがクレイの今の目標だ。「これが12分まで伸びた頃にはプレーできるだろうね。できれば1カ月後ぐらいには」と彼は言う。ただ、彼が目指すのはあくまでベストパフォーマンスだ。
「しばらくは分数の制限がある中で調整する。復帰した時に何かの制限があるのは嫌なんだ。ケガするまでの僕は世界最高のプレーヤーの一人だった。戻って来た時にそれ以下の自分ではいたくない。そのために復帰がいつになるかは分からない。シーズン前半のうちに、あるいは最初の3カ月のうちに」
大きなケガを繰り返しているだけに焦りは禁物だ。しかし、彼自身の闘志が復帰後のパフォーマンスを上げる原動力になるのは間違いない。クレイは言う。「今まで以上にやる気に満ちている。何よりもチャンピオンになりたいんだ」