ケイド・カニングハム

レブロン・ジェームズとの初対戦は、乱闘沙汰の後に逆転負け

現地11月21日、ピストンズはホームでレイカーズに116-121で敗れた。アイザイア・スチュワートとレブロン・ジェームズの衝突を発端とした流血と乱闘ばかりがクローズアップされるが、ピストンズは第3クォーター終了時点で99-84とリードしていたにもかかわらず、第4クォーターを17-37と急失速して大逆転負けを喫している。

ジェレミー・グラントが36得点、ケイド・カニングハムは13得点12リバウンド10アシストでNBAキャリア初のトリプル・ダブルを記録したが、2人とも肝心の第4クォーターはシュートが入らず、チームを勝利に導くことができなかった。

特にカニングハムの失速は痛手だった。第3クォーターまでに10アシストを記録、チームも27アシストを記録していたが、最終クォーターのピストンズはアシストなし。アンソニー・デイビスはレイカーズの終盤のパフォーマンスについて「レブロンの退場でみんなステップアップした」と説明したが、ピストンズは説明の付かないブラックアウトだった。

カニングハムも終盤の出来については「説明できない。ただ、ここから学んで次の試合に生かさなければいけない」と語るに留まった。「僕らにとってアイザイアの不在は大きかった。リムを守る彼がいなくなったことで、リバウンドで一気に劣勢になってしまった。衝突があった後、僕は気持ちを一度リセットして落ち着こうとして、チームメートのみんなにも『集中してやり遂げるんだ』と声を掛けたけど、上手く行かなかった」

デビューから11試合目で記録したNBAキャリア初のトリプル・ダブルについて質問されても、彼はあくまでチームのことを話す。「負けたけど、ウチとしては収穫も多いゲームだったと思う。チームにとっては必要な一歩を踏み出せたようにも感じる。あとは第4クォーターにもう少し上手くやれれば、本当に素晴らしいゲームだったはずなんだ。大事なゲームでトリプル・ダブルを記録したことはうれしいけど、勝っていたら本当にすごかったよね。でも、大事なのは一歩ずつ成長していくことだ」

カニングハムはドラフト全体1位の期待に違わぬパフォーマンスを見せているが、チームは4勝12敗と結果を出せずにいる。この壁を打ち破るために必要なステップだったのかどうか、ここからのカニングハムのさらなる成長に期待したい。