ワールドカップ2次予選が今夜スタート、渡邊雄太と八村塁を加えた日本は必勝態勢

2018/09/13
日本代表
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男子日本代表

文=鈴木栄一 写真=野口岳彦

渡邊雄太と八村塁の揃い踏みで必勝を期す

本日の深夜、バスケットボール男子日本代表は敵地でカザフスタン代表とワールドカップアジア2次予選の初戦に臨む。

昨夜に発表された12名のメンバーを見ると、なんといってもNBAグリズリーズと2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太の加入が大きい。Window3に続いての代表参加となる八村塁とともに、アメリカで躍動する2人の逸材がA代表で同時にプレーするのは初めて。2人と同世代の馬場雄大も含め、日本バスケ史上においても最もアスレティック能力のあるチームとなった。

ただ、残念なのはWindow3での2連勝の立役者となったニック・ファジーカスが足首の手術からの回復が間に合わず、結局この遠征に帯同できなかったこと。オーストラリア戦での大活躍で、アジア随一のセンターであることを示したファジーカスの不在は、ゴール下において大きなマイナス面となる。

ファジーカスに代わって帰化枠で出場するアイラ・ブラウンは身長193cmで、3番もできる4番が適正ポジション。アスレティック能力は高いが、そもそも210cmのファジーカスとはタイプが全く違うので、インサイドでの存在感を期待するのは酷な話となる。だからこそ、ベテランの竹内譲次、渡邊、八村、ブラウンに太田敦也らの奮闘で、リバウンド争いでどこまで渡り合えるのかが大事となってくる。逆にリバウンドで後手にならなければ、抜群の機動力を備えたブラウンを筆頭に八村、渡邊と走れるビッグマンが揃うことで、スピードのアドバンテージを最大限に生かすことができる。

日本はファジーカス不在でも206cmの渡邊、203cmの八村がいてサイズ的にカザフスタンに大きく見劣りするわけではない。フィジカルの強さでは劣勢を強いられるだろうが、スピードと運動量を前面に押し出し、その中でスキル的にも戦術的にも精度の高いプレーを遂行することで相手を上回りたい。5メンアウトで八村のアイソレーション、比江島や田中のピック&ロールからの展開に期待したいが、リバウンドから走る展開にどれだけ持ち込めるかが第一だ。

男子日本代表

ホームのイラン戦も含めてWindow4で連勝を

カザフスタンはFIBAランキング61位で、49位の日本より下。1次予選はイランに2敗、カタールに2勝、イラクに1勝1敗という戦績で、日本と同じくWindow3でカタールとイラクに連勝し、辛うじて1次予選突破を果たした。この2試合とも30分以上のプレータイムを得て、カタール戦で23得点、イラク戦で16得点を挙げたエースのポノマレフは、今夏に現役引退を発表して不在となる。チームの大きな柱を失ったことで、よりボールをシェアした攻撃を展開すると予想される。

これに対する日本のディフェンスでカギとなるのが、206cmのサイズとリーチの長さを誇り、複数のポジションに対応できる渡邊だ。高さと機動力を備えた渡邊が、アメリカでも高く評価されるディフェンス能力を存分に発揮することができれば、自然と結果はついてくる。

渡邊と八村の揃い踏みは大いに楽しみだが、この2人が2次予選に参加できるのは今回のWindow4だけになる見込み。だからこそ、2次予選を突破してワールドカップ出場を果たすには、敵地での戦いではあってもカザフスタンには必ず勝ち、その勢いに乗りホームで格上のイランからも勝利を挙げることが望まれる。

まずは今日のカザフスタン戦。試合は日本時間23時にティップオフとなる。

ワールドカップアジア2次予選 Window4 vsカザフスタン 男子日本代表メンバー12名

2 富樫勇樹(PG / 千葉ジェッツ)
3 辻直人(SG / 川崎ブレイブサンダース)
6 比江島慎(SG / ブリスベン・ブレッツ)
7 篠山竜青(PG / 川崎ブレイブサンダース)
8 太田敦也(C / 三遠ネオフェニックス)
12 渡邊雄太(SF / メンフィス・グリズリーズ)
15 竹内譲次(PF / アルバルク東京)
18 馬場雄大(SF / アルバルク東京)
23 八村塁(SF / ゴンザガ大学)
24 田中大貴(SG / アルバルク東京)
35 アイラ・ブラウン(PF / 琉球ゴールデンキングス)
88 張本天傑(PF / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)