アヨ・ドスンム

デローザンは「ルーキーにできるプレーじゃない」とドスンムをべた褒め

現地11月8日に5連勝と好調のネッツをホームに迎えたブルズは、勝負どころとなった第4クォーターを42-17で圧倒し、118-95で勝利した。

ブルズは、先発とセカンドユニットを問わずボールに食らい付くハッスルプレーを続けるブルズを相手に強豪ネッツが根負けした格好となった。ブルズはその第4クォーターだけで5本の3ポイントシュートを成功させたこともあり、ネッツを圧倒している。

ブルズは、デマー・デローザンが28得点、ザック・ラビーンも24得点を記録し勝利に貢献したが、この試合で最大のインパクトを残したのはルーキーのアヨ・ドスンムだ。ドスンムは第4クォーターの11得点を含む、キャリアハイの15得点に加えて7リバウンドをマーク。さらには出場した時間の得失点差を表すプラスマイナスでもゲーム最多の+22を記録。シカゴ出身で、イリノイ大に進学後、地元の球団からドラフト全体38位で指名されてNBA選手になる夢をかなえたドスンムがコートに出るたびに、地元のファンは大きな声援を送った。

ヘッドコーチのビリー・ドノバンは「彼には素晴らしい姿勢が備わっている。これからもチームにインパクトを与えてくれるだろう」とドスンムを絶賛。ベテランのデローザンからも「彼がやっているのはルーキーにできるプレーじゃない」と称えられた。

ドスンムは、試合後の会見でもルーキーとは思えないほど落ち着いた態度でメディアからの質問に答えた。「どの試合も簡単なものにはならないことはチームの全員が理解している。僕はとにかくチームのみんなにポジティブなエネルギーをもたらそうと思っていた。そういう力はチーム全体に広がっていく。お互いがお互いを支え合うことでチームの役に立てるし、そういうプレーがやれるようになってからボールも回り出して、チームメートにイージーなシュートを打つ機会も増えた」

今シーズンのブルズは、新選手が多い中ですでにケミストリーを構築し、結果も付いてきている。ドスンムは「トレーニングキャンプ初日から、コーチングスタッフがチームが目指す姿を示してくれたことが大きい」と言う。

「チームの方針、成功するための方法を示してくれて、僕もそれを受け入れて努力している。ハードワークをこなして、日々成長する方法を模索している。ただ日々の予定をこなすのではなくて、そして勝敗に関係なく、僕たちは継続してレベルアップする方法を探している」