チャウンシー・ビラップス

「今日の彼らは、試合序盤から守備に集中していた」

ヘッドコーチに転身し、今シーズンからトレイルブレイザーズを率いるチャウンシー・ビラップスは、キングスに敗れた開幕戦を終えて、懸命にプレーした選手の姿勢を称えつつ、勝つために必要なプレーを実行できなかったと振り返った。

そして現地23日、ブレイザーズはホームでサンズと対戦。CJ・マッカラムが11本中6本の3ポイントシュート成功を含む28得点でオフェンスを牽引し、134-105で勝利した。指揮官として初勝利をマークしたビラップスは、試合後の会見で「美しいプレーだった」とチームパフォーマンスを絶賛した。

「シュートが入ると自信も芽生えるし、ボールも回るようになる。その結果、ディフェンスに繋がる。選手たちが複数の役割をこなしていたので、まるで6人がプレーしているようだった。守備もとても良く、選手たちはカバレージにも集中していた。美しいプレーだったよ」

ビラップスは、昨シーズンのファイナリストであるサンズを「相手は優勝候補の一つ」と評したが、「今日はサンズにとって2日続けての試合だったし、ポートランドでの試合ということがプラスに働いた」と付け加えた。

オフェンスでチームを引っ張ったマッカラムについてビラップスは「CJは練習で誰よりも私に質問してくる」と語った。「ディフェンス、カバレージ、オフェンス、いろいろなことを質問してくる選手だよ。彼の活躍はうれしい。彼には、まず誰よりもハードにプレーしろと言ってある。神様が与えてくれた才能を生かしてもらいたい。それができてから、他のことをやろうとも伝えている」

そして、敗れた開幕戦との違いをこう語った。「開幕戦でも選手たちはハードにプレーしていた。だが今日は良い形でシュートを打って、それが決まった。それに今日のディフェンスは、コートのあらゆる場所をカバーできていた。開幕戦は良い形で試合に入れていなかったと選手に伝えた。トランジションに対する戻りが課題だったけど、今日の彼らは試合序盤から守備に集中していたよ。その集中がシュートに生きる。そしてエネルギーが生まれる。その勢いに乗っていけたんだ」

「初勝利のボールは、これまでに獲得したトロフィーと同じ場所に飾る」と微笑んだビラップスは、試合後にロッカールームに戻ると、選手たちから水をかけられ手洗い祝福を受けた。そして、ともに戦う彼らに「どうだ、ディフェンスは楽しいだろう!」と声をかけた。

「みんな、ありがとう。今日は気持ちがこもったプレーだった。ディフェンスは、今日のように楽しいものなんだ」