ジェイソン・キッド

「ヘッドコーチとしてダラス・マーベリックスを指揮するのは夢だった」

今シーズンからマーベリックスを率いるジェイソン・キッドは、2011年の球団初優勝メンバーの一人だ。

引退後は指導者に転身し、ネッツ、バックスでヘッドコーチを務め、レイカーズではアシスタントコーチも経験し、古巣であるマブスから指揮官として招聘された。

今のマブスは、22歳にしてNBAを代表するスーパースターに成長したルカ・ドンチッチのチームだ。キッドはマブス公式ホームページとのインタビューで、ドンチッチについて聞かれた際に「私が22歳の頃より、今の彼の方が圧倒的に上手い。彼のように背が高くて、たくましかったら良かったのにと思うほどにね」と称賛した。また、キッドは「本当に試合中の些細な部分だが、彼の力になりたい」と言い、ほぼ欠点の見つからないドンチッチについて「その些細な部分を改善することで、優勝までたどり着きたい」とコメントした。

ドンチッチ中心のチームを編成し、マブスを『常勝軍団』にすることが、キッドの目標だ。「ウチには、ルカという非常に優れた才能の持ち主がいる」と、現在のチームについて語っている。「クリスタプス・ポルジンギス、(ドリアン)フィニー・スミス、ジェイレン・ブランソンがいて、若手のジョシュ・グリーンを育てていく。我々は、今後も若い選手に出場機会を与えたい。勝つためには全員の力が必要だからね。これはチームスポーツだから、選手たちを育てたい。ルカを支えるためだけではなくて、若手にはチーム全員を支えられるような選手になってもらいたい」

現役時代に2度マブスに所属したキッドにとって、今回はヘッドコーチという立場だが、マブスに深く関わるのは3回目になる。キッドは言う。「3度目だから、高い基準のものが求められる。優勝できるチームを作りたい。優勝したいから、その挑戦と向き合う」

現地17日の会見で「毎朝起きて、これが現実かどうか頬をつねって確認してしまうほど、私にとってヘッドコーチとしてダラス・マーベリックスを指揮するのは夢だった」と語ったキッドが率いるマブスは、現地21日に行われるホークスとのレギュラーシーズン開幕戦に挑む。