男子日本代表

トム・ホーバスを迎えた新しい日本代表の初陣はホームでの2連戦に

東京オリンピックが終わったばかりだが、5人制バスケの男子日本代表はトム・ホーバス新体制で11月末からワールドカップのアジア地区予選の戦いをスタートさせる。

新型コロナウイルスの影響でスケジュールが発表されていなかったが、Window1では11月27日(土)と28日(日)の2日間で、仙台に中国を迎えて1次予選最初の2試合が行われることとなった。本来であればホーム&アウェーでの戦いだが、今回は参加チームを『バブル』と呼ばれる隔離エリアに集めて試合をこなす方式が採用され、日本は中国との2試合をいずれもホームで戦うことになる。

FIBAランク35位の日本はグループBで、オーストラリア(3位)、中国(28位)、チャイニーズタイペイ(68位)と同組。上位3チームが2次予選に進み、グループD(イラン、カザフスタン、シリア、バーレーン)の上位3チームと対戦する。日本はフィリピン、インドネシアとともに2023年のワールドカップの開催国としてすでに出場権を獲得しているが、2023年のワールドカップ、そして2024年のパリオリンピックに向けたチーム強化のために大事な大会となる。

女子日本代表を率いて東京オリンピックで銀メダルという快挙を成し遂げたトム・ホーバスは、男子に移ってもスピードと3ポイントシュートを生かしたスタイルを掲げるようだが、女子と比べてそのバスケを遂行できる選手は多くなく、これから練習と試合を重ねる中で選手を育て、新たな日本のバスケを作らなければならない。

中国とは今年6月にアジアカップ予選で2度対戦し、57-66、84-90で連敗を喫している。日本のレベルは向上しているが、アジアにおいて中国が強大な壁であることに変わりはない。日本の現在地を知るために最適な相手との2連戦となりそうだ。まずはホーバスがどんな選手を選考するか、そしてどこまで自分のバスケを出していけるかに注目したい。