ニコラ・ブーチェビッチ

「僕のプレーはより簡単になるはずさ」

昨シーズン途中にニコラ・ブーチェビッチを獲得したブルズは今オフにロンゾ・ボール、デマー・デローザン、アレックス・カルーソを獲得した。全30人のGMを対象とした新シーズンについてのアンケートの結果、ブルズは最も成長が期待できるチームに選ばれた。

期待値が高まる中、ブルズはキャバリアーズとの2戦目を102-101で制し、ここまでプレシーズンゲーム3連勝と結果を残している。もちろん、あくまでプレシーズンであり、この結果通りにレギュラーシーズンが進むとは考えにくいが、新メンバーが主力を務めるチームにとっては結果が出たことは一つの収穫だ。

オールスターセンターのブーチェビッチも現在のチームの可能性に自信を深めている。「3ポイントシュート、ドライブ&キック、ピック&ポップ、ピック&ロール。今のチームメートがいれば、僕がスコアするチャンスは増える。ボールを扱うのが上手く、パスが上手い選手も多いし、ビッグマンとしては贅沢な環境さ。これからケミストリーを築いていけば、皆にとって素晴らしいことになると思うよ」

エースのザック・ラビーンは昨シーズンにキャリアハイの平均27.4得点を挙げ、ブーチェビッチはブルズで平均21.5得点を記録した。また新加入のデローザンはスパーズで平均21.6得点を挙げており、現在のブルズには平均20得点以上を期待できる選手が3人いる。スコアラーが多いに越したことはないが、場合によってはオフェンスが停滞してしまう可能性もはらんでいる。さらに言えば、自身の優先順位が下がることも考えられるが、ブーチェビッチは意に介していない。

「ディフェンスするのが難しいタレントがたくさんいるから、僕のプレーはより簡単になるはずさ。ツーメンゲームでも、違うシチュエーションでも、僕が外に開けばみんながオープンになる機会は増えるだろうね。僕にとってもそれは同じで、より良いスポットでボールをもらうのが簡単になると思う」

ブーチェビッチは3ポイントシュートも打てるセンターで、ボールを持ちたがるタイプでもない。彼が潤滑油となれば相手は守りどころを絞れず、個々が持つポテンシャルをそのまま発揮できるはず。4シーズンぶりのプレーオフ進出に向け、視界良好だ。