小阪、後藤らロールプレーヤーの活躍が勢いをもたらす
島根スサノオマジックvsレバンガ北海道の第2戦。
序盤は拮抗したが開始5分で北海道のショーン・ロングが個人2つ目のファウルでベンチに下がったところから試合が動く。島根はニック・ケイと交代した小阪彰久がコーナースリーを決め、さらに小阪のティップアウトからリード・トラビスのセカンドチャンスポイントに繋げた。北海道はデモン・ブルックスと小阪のミスマッチを突きたいところだったがこれを生かせない。日本人ビッグマン、小阪の活躍で流れに乗った島根はアーリーオフェンスからトラビスの3ポイントシュートが決まり23-14と先行した。
第2クォーターに入り、島根は連携ミスからターンオーバーが増えたが、粘り強いディフェンスで失点を防ぎ、そのミスを帳消しにした。そして、相手のリスタートでプレッシャーをかけ、安藤誓哉のパスカットからケイの3ポイントシュートが決まるビッグプレーが飛び出し点差を2桁に乗せると、第1クォーターと同様にロールプレーヤーが違いを生み出した。後藤翔平は積極的なドライブから加点すると、さらに安藤との連携から3ポイントシュートを沈めた。ロールプレーヤーの活躍によって守りどころを絞らせず、島根のペースで試合が進む。
北海道はファウルトラブルのロングを戻すが、トラベリングを犯してしまうなど流れに乗れない。1on1を仕掛けたダニエル・ミラーもスティールされてしまうなど、インサイドでの得点が伸び悩み、ハーフコートオフェンスに苦労した。さらに残り23秒には、エンドラインからのリスタートでボールを奪われ、安藤にラストショットを許す最悪の終わり方となり、26-46で前半を終えた。
北海道は寺園脩斗の3ポイントシュートで後半をスタート。さらにブルックスがインサイドに固執せず、3ポイントシュートにコースト・トゥ・コーストなどビッグプレーを連発。さらに山口颯斗が3ファウルの金丸晃輔を狙ったアタックを成功させて点差を詰めた。しかし、島根の速攻を防ごうとしたブルックスがアンスポーツマンライクファウルをコールされたことで反撃ムードが消えてしまう。フリースローに続いて、これで与えたポゼッションでケイに3ポイントシュートを決められ、再びビハインドが20点となった。
北川弘がスピードに乗ったドリブルでトランジションへの意識を高め、自らも3ポイントシュートを沈めるなど、この試合の島根はベンチプレーヤーの活躍が目立った。第3クォーターを終えた時点で74-53。この大量リードを守り切った島根が最終スコア94-79で同一カード連勝を達成した。