男子日本代表

韓国遠征中の日本代表が「皆様に少しでも明るい話題を」

北海道の胆振地方を震源とする、最大震度7の地震の影響は今もなお続いている。北海道全域に起きた停電は多くの地域で復旧し、千歳空港も稼働を再開したが、『いつもの暮らし』を取り戻すまでにはまだ相当な時間がかかりそうだ。

そんな中、ワールドカップ2次予選のカザフスタン戦(9月13日)、イラン戦(9月17日)の準備のために韓国遠征を実施している男子日本代表がメッセージ動画を配信している。日本代表候補から登場した2名はともに大阪出身の竹内譲次と辻直人。1995年1月に起きた阪神・淡路大震災を、竹内は10歳で、辻は5歳で経験している。

動画の中で竹内は、「僕たちも阪神淡路大震災の時には、幼いながらも地震の恐怖にすごく怯えていたことを今でも鮮明に覚えています」と自身の記憶を話し、また辻は「川崎ブレイブサンダースとしても北海道でのプレシーズンマッチが開催される予定です。北海道に行くことになれば、私たちが皆さまにできることを何か考えたいと思いますし、もし行けなくなっても何かできることを考えたいと思います」と語る。

2人は「これからワールドカップアジア地区2次予選が始まります。皆さまに少しでも明るい話題を届けられるように、一生懸命頑張ります」という言葉でメッセージを締めくくった。

被災地にホームタウンを置くレバンガ北海道は、現在開催中のアーリーカップへの出場を見合わせ、すでに被災地支援に動いている。スポンサーの支援を受け、昨日はカレーライスの炊き出しを選手、スタッフが行い、今日はバナナを配布する。

『バスケットボールで日本を元気にします』は、2016年から日本バスケットボール協会が掲げている理念。言葉だけでなく行動で、日本代表だけでなくバスケットボールファミリー全体が、復興支援活動であったり、バスケットで被災者を勇気付けたり、様々な取り組みを進めていく。