ニックス

NBA各球団のGMによるアンケートで東カンファレンスのトップ7に入らず

昨シーズンのニックスは、NBAのサプライズチームとなった。昔気質の指揮官、トム・シボドーを新たなヘッドコーチに迎えたとはいえ、まだ再建の初期段階でプレーオフを狙うには数年はかかると見られていたが、蓋を開けてみれば41勝31敗という好成績を残し、東カンファレンス4位で8年ぶりのプレーオフ進出を果たした。

今オフにはチームの核であるジュリアス・ランドルと新契約を結び、ベテランのデリック・ローズやタージ・ギブソンと再契約した。さらに実力者のケンバ・ウォーカーとエバン・フォーニエを獲得し、オフェンス面での強化にも成功した。RJ・バレットやイマニュエル・クイックリーといった若手とベテラン、そして新たな選手も加わり今シーズンも期待が高まるニックスだが、NBAのGMたちはいまだニックスに勝てるイメージを持っていないようだ。

NBAは先日、毎年恒例となっているNBA全チームのGMによる2021-22シーズンのアンケート結果を発表した。このアンケートは、これから開幕する2021-22シーズンの優勝チームや各カンファレンスのトップ7、MVP受賞者など、合計48項目の質問を各球団のGMが答えるものである。

そのアンケートの一つである『東カンファレンスのトップ7』という項目に、昨シーズンを4位で終えたニックスの名前はなかった(ランキングは、1位がネッツ、2位がバックス、3位ヒート、4位セブンティシクサーズ、5位ホークス、6位セルティックス、7位ペイサーズ)。

この結果に対し、今シーズンからニックスでプレーするウォーカーは「僕にとってはどうでもいいことだよ。ほとんどのGMはバスケをしたことがないんだから」と語った。「そもそもGMたちが何を考えているかなんて誰が気にするんだ? そんなことはどうだっていい。僕たちは自分たちを信じている。毎日ハードにプレーする。そうすれば勝つチャンスは巡ってくるからね」

若手ながらチームの主力として活躍するバレットも「無礼だ」と反論し、「世界に衝撃を与える準備はできている」と語った。「そんなものは意味がないよ。まずシボドーコーチのチームは良いディフェンスのチームになる。ナーレンズ(ノエル)やミッチ(ミッチェル・ロビンソン)がいるんだからディフェンスが良くなるのは当然さ。だから僕はなんの心配もしていない」

そしてバレットは「過小評価には慣れている。いつものことだから、あまり気にしていない」と続けた。「僕にできることはただただ上達していくことだけ。チームとしてできることは、一緒にプレーして勝利を挙げること。他のGMや誰がどう考えようと関係ない。大切なのは僕たちが何を考えて、どんな労働倫理を持っているかだ。それがコート上で反映されるからね」

「僕個人にしても、チームにしても、いつだって僕たちは見下されている。ただ、さっきも言ったけど、それは問題じゃない。昨シーズンと同じように僕たちが成長した姿を見せていくだけだ」

昨シーズンのサプライズチームとなったニックスが、今シーズンも下馬評を覆すことができるか。彼らの戦いに注目だ。