中国の高さに圧倒されながらも踏み留まり押し返した日本代表、宮崎早織が『走るバスケ』を引っ張りアジアカップ5連覇を達成!

中国の高さに圧倒されながらも踏み留まり押し返した日本代表、宮崎早織が『走るバスケ』を引っ張りアジアカップ5連覇を達成!

2021/10/03 22:59
宮崎早織

リードチェンジを繰り返す大混戦、チーム一丸のバスケで競り勝つ

アジアカップ決勝、日本代表はここまで圧倒的な強さで勝ち上がってきた中国代表と対戦した。

ファイナルの緊張感というよりは、身長200㎝のビッグセンター、リー・ユエルの高さを警戒しすぎて日本らしいスピードに乗った展開に持ち込むことができず、逆に中国のリーに頼らないバランスアタックを止められない。試合開始から攻守ともに縮こまったまま0-6と走られる厳しいスタートとなった。そんな日本を救ったのは宮崎早織だった。他の選手の動きが硬い中で臆すことなくスピードでガンガン仕掛けて、日本の最初の11得点すべてを稼ぎ出し、11-12と1点差まで詰め寄った。

これで日本は足が動き出し、林咲希にオコエ桃仁花、馬瓜ステファニーと得点が動き出す。またディフェンスもローテーションがスムーズになり、ダブルチームのタイミングも合うようになった。そして第2クォーター最初のプレー、オコエが3ポイントシュートで逆転に成功。さらに山本麻衣が2人をブチ抜くバスケット・カウントをもぎ取り、続いて3ポイントシュートも決める。スイッチしてリー・ユエルがマークに付く選手が外に開き、3ポイントシュートを狙う攻めが中国のリズムを崩す一端となった。

それでも、リーに良いタイミングでパスが入ると、日本にはほぼ止めようがなかった。中国をスピードで振り回しながらも頼みの3ポイントシュートの確率が上がらずに突き放せず、逆にリーにボールを集めて得点を繋ぐ中国に、最後に3ポイントシュートの当たりがきて36-39と逆転されて前半を終えた。

後半の日本はさらにスピードを上げる。それを引っ張ったのは宮崎だった。後半スタートから思い切りの良いドライブで仕掛け、だからと言って一人よがりにはならず他の選手のチャンスも演出。ディフェンスは赤穂とオコエが引っ張り、そのエナジーが他の選手にも波及した。後半開始5分で13-3のランで7点リードまで持っていったのだが、中国も日本のピック&ロールへのディフェンスを修正して、再び逆転へと持っていく。日本は焦りからリズムを乱し、宮崎のキックアウトのパスを奪われて速攻を浴び、宮崎のレイアップがブロックショットで阻まれ、ブザーとともに3ポイントシュートを沈められて52-57と突き放された。

それでも苦しい時間帯を馬瓜のフリースロー3本成功で繋ぐなど耐えしのぐうちに、試合を通してハイペースの展開が続いたことで中国がスピードについてこれなくなる。残り7分に馬瓜の3ポイントシュートで逆転すると、タイトな守備から速攻を連発、いずれも林が確実に決めて64-59と突き放した。しかし、中国はポストアップをダブルチームで止められても外に展開して3ポイントシュートに繋ぐしぶとさを連発。リードチェンジを繰り返しながら試合は終盤を迎えた。

ただ、最後は中国の足が残っていなかった。残り42秒、宮崎とオコエのツーメンゲームで中国ディフェンスを破り、74-73とリードを奪う。続くディフェンスで相手のポストプレーを潰して、ルーズボールにも飛び込んでマイボールにする。中国はファウルを使っていなかったためにファウルゲームに持ち込むのに時間を要した。残り10秒での中国の最後の攻めも、3ポイントシュートがリングに弾かれた。

最終スコア78-73で日本が勝利。超アグレッシブな姿勢で攻撃を引っ張った宮崎は26得点7リバウンド11アシストと大活躍で、オコエも21得点を奪った。一方で林は6得点、赤穂は無得点に終わったが、苦しい時間帯もあった中で精神力の強さを発揮し、赤穂はインサイドのディフェンス、リバウンドにフル回転と、2人の働きなしにはあり得ない勝利だった。こうして日本は大会5連覇を決めている。

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