すべてのクォーターを上回る完勝
秋田ノーザンハピネッツがB1に昇格した茨城ロボッツをホームに迎えた開幕戦。
トランジションからジョーダン・グリンの3ポイントシュートで先制した秋田は、24秒バイオレーションを誘発し、激しいボールチェックでスティールするなど、ディフェンスが機能し先行する。一度は逆転を許すも、外国籍選手がトラソリーニ、チェハーレス・タプスコットしかいない茨城に対し、アレックス・デイビスがインサイドを攻め立て10得点の荒稼ぎを見せると、田口成浩の3ポイントシュートも飛び出し、18-16と逆転して第1クォーターを終えた。
秋田は茨城のゾーンを織り交ぜるチェンジングディフェンスに手を焼きながらも、インテンシティの高いディフェンスは健在で、茨城のフィールドゴールをわずか3本の成功に抑えると、4本中3本の3ポイントシュートを決めて38-29とリードを広げた。
後半に入ると、新戦力の活躍が目立った秋田が茨城を突き放しにかかる。5点差に迫られる場面も見られたが、コルトン・アイバーソンがオフェンスリバウンドからの3点プレーで悪い流れを断ち切ると、保岡龍斗の初得点となる速攻、古川孝敏の3ポイントシュートも飛び出してリードを2桁に広げる。さらに内外バランスの良い攻めを見せる秋田はグリンがこのクォーターだけで2本の3ポイントシュート成功を含む10得点、アイバーソンが3本すべてのシュートを成功させて7得点を記録と、新戦力が噛み合った。
そして、最終クォーター残り8分33秒にはデイビスのゴール下が決まり、点差を20の大台に乗せた。その後、ベンチプレーヤーを起用しながらもディフェンスの強度を落とさず、最終スコア84-63で秋田が快勝した。
グリンは4本の3ポイントシュート成功を含むゲームハイの22得点を記録し、アイバーソンは12得点7リバウンド2スティールとマルチな活躍を見せた。また、デイビスは9本のオフェンスリバウンドを含む16得点13リバウンド2ブロックと大黒柱の活躍で、インサイドの有利を上手く突いた形となった。
一方、茨城は秋田のタフなディフェンスの前にフィールドゴール成功率が38.3%と低調に終わった。B1のディフェンスレベルにアジャストし、初勝利を目指したい。