「どうすれば一丸となって戦えるかを理解しなきゃいけない」
NBAキャリア19年目をレイカーズで迎えるカーメロ・アンソニーは、盟友であるレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックなどのNBAを代表するスーパースター集団の一員としてプレーする。
ここ数年のカーメロは、先発出場なのか、それともセカンドユニットでの起用になるのかが話題になることが多かった。昨シーズンはトレイルブレイザーズでベンチ出場を経験した彼は、レイカーズでの起用法について「どういう役割であっても勝つためにやるんだから、それで構わない。対応しないといけないことだ」と、現地10月1日の練習後に語った。
覇権奪回を目指すレイカーズの練習強度は高いようで、カーメロの左目尻にはできたばかりと思われる傷があった。記者から質問されると「アンソニー・デイビスに聞いてくれよ」と笑い、こう続けた。「トレーニングキャンプのインテンシティは高い。ウチの顔ぶれを見れば分かるように、はぐらかすような選手はいない。全員がお互いをプッシュし合うし、お互いがお互いを信頼し合っている。このレベルならば、毎日の練習が激しいものであるべきなんだ。素晴らしいフィーリングだよ」
先発確定はレブロン、デイビス、ウェストブルックの3人で、残る2枠が誰になるかは指揮官のフランク・ボーゲルがトレーニングキャンプ、プレシーズンを経て決める。役割に固執しないと言うカーメロは、今シーズンのレイカーズを「チームUSAのよう」と表現している。
「僕はポジティブなエネルギーをチームにもたらしたい。試合中に流れが相手の方に傾きかけた時に修正したい。とにかくベストを尽くすだけさ。個人的には、そういう役割をチームメートから求められていると思っている」
「ここはチームUSAのようなもの。これだけの選手が揃っているのだから、何が機能して、何が上手くいかないのかを把握しないといけない。どうすれば一丸となって戦えるかを理解しなきゃいけない。繰り返しになるけど、今の段階(19年目)になったら、『勝つために必要なことをやろう』という気持ちだよ。先発がどうとか、ベンチ出場がどうとか言っていられない。これまでに17年か18年も先発出場してきた経験もあるし、ベンチ出場も1年経験した。この2つの間に大きな違いはないし、考えてもいない」
オールスターレベルが揃うロスターを見ると期待しかないが、もしチームが機能しなければ大失敗に終わる危険性もある。しかし、カーメロのコメントからは、全員が優勝という目標に向かって取り組んでいるのが伝わってくる。
現地3日には、ネッツとのプレシーズンゲーム初戦が行われる。結果が問われる段階ではないため、新生レイカーズの雰囲気、個々が担う役割に注目したい。