馬瓜ステファニー

ニュージーランドは「想像を超えてくるパワーでした」

バスケットボール女子日本代表はアジアカップ2日目の今日、ニュージーランドと対戦した。

136-46と圧勝した昨日のインド戦とは打って変わり、序盤からニュージーランドのフィジカルに苦戦し重い展開となった。その中で馬瓜ステファニーは積極的なドライブにリバウンドと身体を張ったプレーでチームが苦しい時間帯を救った。

ステファニーは試合後の会見で「今日は序盤から自分らしいプレーをしようと決めていたので、ドライブだったり、ファウルをもらうプレーができたのは良かったです」と試合を振り返った。それでもディフェンス面では課題を感じており、「ディフェンスでは相手のフィジカルへの対応だったりが後手になってしまったので、そこを改善していきたい」と反省点を挙げた。

3人制バスケットボール『3×3』の日本代表として東京オリンピックに出場したステファニーは、これまでに自分よりサイズもフィジカルも上回る選手とたくさん対戦してきた。それでもニュージーランドは「想像を超えてくるパワーでした」と言う。

「ニュージーランドのフィジカルが強いことは分かっていましたが、実際に当たってみると想像を超えてくるパワーでした。ただ、これから海外の選手と戦う上では出てくることなので、相手に負けないようにスタンスを広く保ったりして戦っていかないといけません」

ニュージーランドのフィジカルと高さに苦戦し、なかなか得点が伸びない時間帯が続いたが、その中でステファニーは積極的にアタックをし続けてファウルを誘った。その結果、この試合で彼女は日本で唯一フリースローを得た選手となり、フリースローだけで8得点を稼いだ。

ステファニーは言う。「昨日の試合みたいに外のシュートがポンポンと入らなかったですし、相手のフィジカルに負けてなかなかアタックできていない状況でした。その中で相手のファウルをかさませるためにも、アタックしていこうと決めていました」

ニュージーランドのパワーに彼女自身も苦戦したが、そこは3×3での経験が生きていると続ける。「ガタイの良い相手だったり、身長がある選手にアタックすることは3×3でもやってきたので、そこは臆さずアタックすることができました。相手が日本のドライブや3ポイントシュートを警戒してくることは分かっていたので、そこの一歩先までできるようにしたいと思っていました」

今日のニュージーランド戦は苦しい時間帯があったものの最終スコア62-50で勝利し、日本は連勝でスタートダッシュを切った。明日は韓国と対戦する。彼女は「韓国は外のシュートもあるし、フィジカルに戦ってくる。そして最後まであきらめないチームで日本と似ているところもあるので、そこで勝ち切るのは大事なこと」と言う。

そして今日の試合と同様に、苦しい時間帯にいかに我慢し続けられるかがカギになると続ける。「何よりも3ポイントシュートが入らない時に、どれだけディフェンスで我慢できるか。その日本の強みをどれだけ出せるかカギになります」