身体改造に成功「体重が増えつつ、身体のキレを維持できている」
NBAでは多くのチームが昨日から始動し、最初のメディア対応が行われた。ラプターズでは渡邊雄太が会見に登場し、今のコンディションを「ベスト」と表現するとともに、NBAでの4年目のシーズンに向けた意気込みを語った。
コンディションについては、「シーズンオフにちゃんとしたプレッシャーのかかる場面でゲームができる機会はなかなかないので、オリンピックでプレーできたことが大きい」と、東京オリンピックでの代表活動がプラスになっていると言う。さらに今回から個人で日本人シェフを雇ったことを明かし、「食事には以前から気を使っていたんですけど、シェフを雇ったことで充実して、1カ月2カ月で身体の変化も感じている」とのこと。
東京オリンピックに向けた日本代表エントリーでは93kgと発表されていた体重は97kgになり、「体重が増えつつ、プレーしていても重たくなった気がしない。身体のキレを維持できているので、良い体重の増え方をしていると感じています」という身体の変化が渡邊に新たな自信をもたらしている。
もっとも、渡邊がまずやらなければならないのはチーム内で自分の存在価値をアピールすること。彼の契約はシーズン開幕までは保証されておらず、まずは開幕までロスター入りの競争に勝ち残らなければならない。ただ、1年前はラプターズのトレーニングキャンプに参加するのもギリギリで、大逆転でチームに残った。それと比べれば、チームの環境にフィットした今は優位な立場にある。だからこそ、万全のコンディションでトレーニングキャンプ開始を迎えられたことは大きい。
3ポイントシュートは「試投数を増やしつつ40%は確実にキープ」
今シーズンの目標について渡邊は「まずはチームに残ることが直近の目標、最低限やらないといけないこと」と話すとともに、自身の武器である3ポイントシュートについて「試投数を増やしつつ40%は確実にキープしていかなければならない」と数字を挙げた。
そして「個人的にはNBAで優勝したいという目標があるので、ラプターズの一員として優勝に貢献できる選手になりたい。チームから求められる選手になっていきたい」と語る。
1年前はNBAで生き残るのに必死だった。今も安泰な立場ではないが、この1年で積み重ねた経験と自信が渡邊雄太にとっては明確なプラスとなっている。トレーニングキャンプ、プレシーズンで万全の準備を整え、シーズン開幕を迎えてもらいたい。