「とてつもないエネルギーでプレーし、ディフェンスをすること」
昨シーズンのニックスはレギュラーシーズンを41勝31敗で終え、西カンファレンス4位で2013年以来となるプレーオフ進出を果たした。
エースのジュリアス・ランドルは、平均24.0得点、10.3リバウンド、5.9アシストといずれもキャリアハイの数字を記録。最も成長した選手に送られるMIP賞を受賞し、オールNBAセカンドチームに選出されるなど、飛躍のシーズンを送った。
それでも8シーズンぶりに進出したプレーオフでは、ファーストラウンドでホークスに敗れた。指揮官のトム・シボドーはチームにハードワークを浸透させ、ディフェンス面を大きく改善させたが、プレーオフでニックスが苦戦した原因の一つは得点力不足だ。ランドル自身もレギュラーシーズンのようなパフォーマンスができず、プレーオフでは平均18.0得点に留まった。そこでニックスは、今オフにケンバ・ウォーカーとエバン・フォーニエを獲得し、オフェンス面での補強に成功した。
ランドルは『Sports Illustrated』のインタビューで、ウォーカーとフォーニエの加入はオフェンス面で助けになるとしつつも、チームにとって重要なことは「とてつもないエネルギーでプレーし、ディフェンスをすること」と語った。
「彼らはすごく多才な選手だよ。コート上ではいろいろなことができるし、シュートも上手いからね。すごく楽しみだ。彼らがいることで、僕たちの力はより一層高まると思う。彼らは僕たちにオフェンス面で大きな力を与えてくれるはずさ」
「でも、チームとして僕たちが一番大切にしなきゃいけないことは、とてつもないエネルギーでプレーし、ディフェンスをすること。それができていれば上手くいくだろうし、より進歩できると思う。僕たちは試合に臨み、集中し、ディフェンスをやって、相手を止める。他のチームはこういうことを好まないからね」
シボトーが築き上げたディフェンスのマインドを基に、新たに加わったウォーカーやフォーニエがニックスにどのような変化をもたらすか。2021-22シーズンもニックスから目が離せない。