「彼はこのチームの中でも優れたディフェンス能力を持っている」
ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの『ビッグ3』を擁するネッツは、2021-22シーズンも優勝候補筆頭に挙げられている。
今オフは主力の慰留に成功しただけでなく、元オールスターのポール・ミルサップを獲得。また、心臓疾患で昨シーズン中に現役引退を表明したラマーカス・オルドリッジも病気を乗り越えて現役復帰することとなった。それにより新シーズンのネッツのフロントコート陣は、ブレイク・グリフィン、オルドリッジ、ミルサップ、ニコラス・クラクストン、ルーキーのディロン・シャープといったベテランと若手で構成されることになった。
指揮官のスティーブ・ナッシュは、現地9月21日に行われたプレシーズン会見で、キャリア3年目を迎えるクラクストンがタイトル獲得のための『重要なピース』になると語った。
昨シーズンのクラクストンは膝を痛めた影響でシーズン序盤を欠場。そのためレギュラーシーズンは32試合の出場に留まったが、平均プレータイム18.6分で6.6得点、5.2リバウンド、1.3ブロックを記録した。プレーオフでは平均プレータイム10.8分と限られたが、平均1.0ブロックを挙げるなど、ディフェンス面でも存在感を発揮。210cmのサイズながら97kgと細身ではあるが機動力があり、泥臭いプレーもを厭わないクラクストンの存在は、得点力に優れた『ビッグ3』を擁するネッツでは大きな役割を果たしている。
そのクラクストンについて、ナッシュは「ニックは我々の重要な役割を担っている」と言う。「彼はウチのロスターの中でもユニークな存在で、身体能力を生かしてハードワークのできるビッグマンだ。リングの近くでフィニッシュすることができるし、複数のポジションを守ることもできる。これはウチのメンバーの中でも珍しいことだと思うよ。彼はこのチームの中でも優れたディフェンス能力を持っているからね。だから私は彼がウチの重要な役割を担っていると思っている」
キャリア2年間でレギュラーシーズンの出場は47試合と多くはないが、限られた時間でコート上で自分のパフォーマンスを発揮できるクラクストンの新シーズンの活躍に注目だ。