フリオ・ラマス

渡邊雄太、馬場雄大も恩師の発信に反応

本日、日本バスケットボール協会は東京オリンピック以後の日本代表を率いる新ヘッドコーチを発表し、男子日本代表のヘッドコーチはフリオ・ラマスに代わり、トム・ホーバスが新たに指揮を執ることになった。ラマスは在任4年でチームを離れることになる。

ブエノスアイレス出身のラマス前ヘッドコーチはアルゼンチン代表のヘッドコーチを長く務め、2012年のロンドンオリンピックでは4位の成績を残した。アルゼンチンリーグでは優勝4回、最優秀コーチ賞を1991年から2011年までの間に7回受賞し、スパーズでプレーしたマヌ・ジノビリに代表される『アルゼンチン黄金世代』を率いた経歴の持ち主でもある。

初陣となった2017年のアジアカップでは予選リーグを突破するも、ベスト8決定戦で韓国に敗れ、結果を残せなかった。ラマスの苦難は続き、2019年のワールドカップ予選では4連敗と崖っぷちに追い込まれた。しかし、オーストラリアに『歴史的勝利』を収めると、そこから8連勝を達成し、自力で世界への扉をこじ開けた。

それでも、ワールドカップでは1勝もできず、東京オリンピックでも『歴史的1勝』を挙げることはできなかった。ただ、ワールドカップの舞台に立つことができなかった日本を世界レベルに引き上げたのは間違いなくラマスだ。ポジションアップを推し進め、「日本のスタイル」を追求し、『史上最強』と呼ばれるチームを作り上げたことはラマスの一つの功績だろう。

ラマスは自身のSNSで以下のメッセージを送った。「日本代表チームのヘッドコーチとして4年間、この旅の終わりがやってきました。選手、コーチングスタッフ、JBAの皆様に感謝するとともに、今後のご活躍を祈念しています。Arigato!」

ラプターズの渡邊雄太は「コーチラマスとエルマンが来て日本代表は確実に変わりました。言語も文化も全く違う国で4年間もコーチしてくれた事に本当に感謝です」と、馬場雄大も「あれからもう4年経つのか、、代表での経験が今の自分を作っていると言っても過言ではありません。あっという間の4年間でした」と反応した。