トム・ホーバス

女子日本代表を銀メダルに導いたホーバスが男子日本代表の指揮官に

日本バスケットボール協会は今日、東京オリンピック以後の日本代表を率いる新ヘッドコーチを発表した。

まずは5人制の男子日本代表はフリオ・ラマスが退任し、後任にトム・ホーバスが就く。1967年生まれのホーバスは、プレーヤーとしてわずかながらNBAを経験。1990に来日し、日本人女性と結婚。2016年のリオ五輪では内海知秀の下でアシスタントコーチとして女子日本代表を支え、大会後にヘッドコーチに就任。若手の才能を引き出して世代交代を進めつつ、東京オリンピックではチームを銀メダル獲得へと導いた。

長い合宿で緻密なバスケットを選手に教え込むタイプだけに、準備期間が女子より短い男子日本代表ではスタイルを変える必要が出てくるだろうが、日本のバスケを熟知し、選手に合ったスタイルを作り出して徹底させるという点で、彼以上の候補者はいない。

ホーバスが退任となる女子の日本代表では、これまでアシスタントコーチを務めた恩塚亨がヘッドコーチに昇格する。東京医療保健大のヘッドコーチとして、今の日本代表選手を数多く育てた実績がある。恩塚は来週に開幕するアジアカップで日本代表を率いる。

また3人制バスケ『3×3』で男女の日本代表のディレクターコーチを務めたトーステン・ロイブルは退任し、後任は未定となっている。