藤岡麻菜美

デビュー戦で「日本代表の選手とも対等にやり合えました」と手応え

Wリーグの開幕を控え、高崎アリーナを舞台にオータムカップが今日から行われている。11時からの初戦ではシャンソン化粧品Vマジックと、アジアカップに向けて強化合宿中の日本代表が対戦した。

シャンソン化粧品の注目選手は藤岡麻菜美。ENEOSサンフラワーズでは吉田亜沙美に続く2番手のポイントガードとして活躍するとともに日本代表でも主力を担ったが、ケガもあって昨年春に現役を引退。しかし母校の千葉英和高校でアシスタントコーチを務めつつ、今シーズンから現役復帰を決断。高校の指導者とシャンソン化粧品の選手という『デュアルキャリア』で再始動した。

小池遥のバックアップとしてベンチから登場した『背番号0』の藤岡は、最初のシュートとなった得意のプルアップを決めてリズムをつかむと、本人曰くコンディションは「6割か7割ぐらい」ながらも19分半のプレーで8得点6アシストを記録した。

若手中心とはいえオリンピックメンバーを擁する日本代表に70-75と敗れたものの、良い試合はできた。藤岡は「新チームになってほぼ半分が移籍と新人。シャンソンのやりたいバスケットという意味では思っていたより手応えがあった」と試合を振り返り、「個人的には久々にこの舞台に帰ってきて楽しかったです」と笑顔を見せた。

かつてプレーした日本代表との対戦については「倒してやろうという気持ちでやりました」と笑いつつ、「オリンピックで見ていたメンバーでもあったので、素直に対戦が楽しみでした」と良いメンタルで挑むことができた。

「身体的に戻ってきている感覚はあったのですが、日本代表の選手とも対等にやり合えました。バスケットの感覚、ガードとしてのゲームメークは全盛期よりちょっと落ちていると感じたので、そこを本番までに修正していけたらと思います」

現役引退を決断するまでに苦しめられたケガについては「全く問題ないです」とのこと。4人のルーキー、3人の移籍選手を加えて新たなスタートを切るシャンソン化粧品で、現役復帰を果たした藤岡は重要な役割を担うことになりそうだ。「ケガなくシーズンを戦い抜くことが目標です」と語る藤岡の新たな挑戦がスタートした。

https://twitter.com/BASKETLIVE_JP/status/1433617391745781761