ハードワーク&トランジションの車いすバスケ女子日本代表、オーストラリアを圧倒する73-47のパラ初戦快勝スタート

ハードワーク&トランジションの車いすバスケ女子日本代表、オーストラリアを圧倒する73-47のパラ初戦快勝スタート

2021/08/25 18:43
網本麻里

エース網本がチームバスケを展開、攻守に奮闘した荻野は12得点

パラリンピックが昨日開幕。車いすバスケットボールでは女子日本代表が大会初戦でオーストラリアと対戦した。

立ち上がり、力強い車いすさばきを見せるオーストラリアのディフェンスを崩せずに日本は苦戦するが、藤井郁美、柳本あまねが難しいミドルレンジのシュートを決めて相手ディフェンスを揺さぶると、、藤井から網本麻里へのハイローが通ってのバスケット・カウントで逆転に成功。守りから攻めへの切り替えでオーストラリアを上回り、柳本のファストブレイクも飛び出す。

オーストラリアもアジャストし、序盤に目立った無駄なファウルをなくして自分たちも速い攻めを繰り出し、エースのアンバー・メリットにボールを集めることで流れを引き戻す。しかし、ここで日本も北田千尋が敵陣でのプレッシャーでスティールに成功してそのまま得点を奪い、萩野真世のミドルシュートで逆転に成功。萩野のファストブレイクも決まって突き放す。シックスマンの北田が苦しい時間帯に思い切りの良いアタックで得点を繋いだことで、34-26と6点リードで前半を終えた。

後半開始早々、メリットのドライブを止めて速攻で点を取るなど日本のペースが続く。網本から藤井のハイロー、網本が相手にパスを警戒させてそのままゴール下まで侵入してのイージーな得点など攻守が噛み合い、後半開始2分半で40-28とリードを広げた。

日本のトランジションは好守から生まれる。日本はローポインター(障害の重い選手)も身体を張り高い位置から車いすを当てて相手を遅らせることで時間を稼ぎ、攻めを窮屈にさせた。エースにボールを集めすぎるオーストラリアの攻めが単調だったのに対し、日本は網本がタフショットを選択せずにボールをシェアして、狙いどころを絞らせなかった。

10点前後のリードを保って主力をベンチに戻した第3クォーター後半に、オーストラリアの前からのプレッシャーをかいくぐって萩野と土田真由美の連続ファストブレイク、藤井から平井美喜の合わせが決まるなど、ベンチ組の活躍で52-39とリードを広げて第3クォーターを終えた。

選手交代を繰り返す日本に対し、主力にプレータイムの偏るオーストラリアにはもう体力が残っていなかった。特にメリットはプレーを託される場面が多すぎて、自陣からボールを運べずに8秒バイオレーションを取られる場面も。これまで体格の差があり日本が必死で競っていたリバウンドやルーズボールが楽に取れるようになり、トランジションの回数も増えた。開始2分で7-2のラン、59-41とリードを広げ、日本の優位は決定的なものとなった。最後まで日本はディフェンスのプレッシャーを緩めることなく、73-47で快勝を収めた。

日本は北田が16得点、網本と藤井が13得点を挙げたが、とりわけ光ったのはローポインター(競技クラス1.5)の荻野の奮闘だった。ファストブレイクを連発してフィールドゴール7本中6本成功の12得点、さらに39分とほぼフル出場でディフェンスでもタフに戦い続け、攻守に決定的な働きを見せた。

女子日本代表は明日、イギリスと対戦する。また明日は男子もコロンビアとの初戦を迎える。

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