「精神的な部分までペネトレイトしてくる選手」
昨シーズンからバックスでプレーしているドリュー・ホリデーは、期待通り攻守両面で違いをもたらし、チームの優勝に貢献した。
そしてアメリカ代表として東京オリンピックに出場した彼は、NBAのチャンピオンリングとオリンピックの金メダルの両方を獲得。ようやくオフに入り、今はトレーニングを続けながら心と身体を休めている。
そのホリデーがJJ・レディックが司会を務めるポッドキャスト番組にゲスト出演し、ネッツと対戦した東カンファレンスセミファイナルを振り返った。
バックスvsネッツのシリーズは、最終の『GAME7』まで続いた死闘となった。しかも、第7戦はオーバータイムにもつれる接戦の末にバックスが115-111で勝利を収め、優勝候補のネッツを下した。
ホリデーはこのシリーズで対峙したケビン・デュラントの能力にお手上げ状態だったと言う。「本当に信じられないくらいすごい選手だよ。彼のプレーを見ていると、本当に簡単にやっているように感じられる。彼にとってはすべてが朝飯前。身長も7フィート(213cm)と高いけど、彼の視界には誰も入っていない。まるでコーンを相手に反復練習をしているかのようにね。それが彼のゲームで、誰も彼の前に立ちはだかることはないんだ」
また、ホリデーはデュラントとのマッチアップは『精神的に疲弊する』類だとも続けた。「精神的に疲れるよ。どうにかして相手を抑えようと思って、できる限りの手を尽くしても機能しないんだから。ケビン・デュラントという選手は、変な言い方だけど、精神的な部分までペネトレイトしてくる選手。でも、それだけじゃない。フィジカルだって強い。(ネッツとの)シリーズが終わった後は『ここまで来たのだから、絶対に勝たないといけない』という気持ちになった。あのシリーズの後『とにかくすべてを早く終わらせたい』と思ったよ」