ドリュー・ホリデー

写真=Getty Images

ロンドの移籍によりオフェンス時の役割は拡大

昨シーズンのプレーオフ・ファーストラウンドで、ブレイザーズをスウィープで下したペリカンズにおいて、シリーズ勝利の立役者は、ドリュー・ホリデーだった。同シリーズ中、ホリデーは平均27.8得点、4.0リバウンド、6.5アシスト、1.3スティール、フィールドゴール成功率56.8%、3ポイントシュート成功率35%を記録してオフェンスを牽引した。

このオフに先発センターのデマーカス・カズンズがウォリアーズに、そして司令塔ラジョン・ロンドがレイカーズに移籍したため、今シーズンのホリデーに求められる役割も変わる。特にオフェンス面では、昨シーズンはロンドが担った繋ぎ役としてのプレーをこなすようになるだろう。もしかすると平均得点は落ちるかもしれないが、オフェンスでの彼の重要性は変わらない。

チームとのインタビューで、ホリデーはこのオフに3ポイントシュートに取り組んでいたことを明かしている。ホリデーは「今年のオフは、特に3ポイントシュートに取り組んでいたよ。成功率を上げたくてね」と語った。「それにスピードと、相手との接触を上手くこなせるようになろうと思って。身体は強い方だと思うけれど、どの部分も伸びしろは残されている。より速く、より強くなろうと思って努力しているんだ」

ホリデーの長所は、オフェンスだけではない。昨シーズンは、キャリア初のNBAオールディフェンシブ・ファーストチームにも選出され、守備もリーグトップレベルであることを証明してみせた。

今シーズンの西カンファレンスは、レブロン・ジェームズ、ロンドが加わったレイカーズの躍進が期待され、王者ウォリアーズもカズンズ獲得で3連覇への準備を整えた。対抗馬であるロケッツもカーメロ・アンソニーをロスターに加えるなど、西は稀に見る大激戦になるだろう。ペリカンズは主力2選手を失ったものの、エースのアンソニー・デイビス、ホリデーに加えて、新加入のジュリアス・ランドル、昨シーズン途中から加わり存在感を発揮したニコラ・ミロティッチらを擁する侮れないチームで、西の上位を狙えるだけの力を持っている。

新チームが上手く機能するかどうか、攻守の要であるホリデーにかかる期待は高い。