ジミー・バトラー

写真=Getty Images

バトラー、タウンズ、ウィギンズの不仲説も否定

今夏ティンバーウルブズが提示した契約延長のオファーを断ったジミー・バトラー。それを受け、メディアは来オフの退団が決定的と報道しているが、ウルブズ指揮官のトム・シボドーは楽観視している。

ミネソタ州の歴史あるイベント『ミネソタ・ステート・フェア』の『Star Tribune』ブースに姿を見せたシボドーは、ウルブズファンからバトラーの将来、チームケミストリーについて聞かれると、「勝利が全てを解決してくれる」と答えた。

バトラーが、アンドリュー・ウィギンズ、カール・アンソニー・タウンズと不仲という噂についても、「もう長い間リーグで仕事をしているが、私はそういう話を信じない。正しいことが何かを見分ける必要がある。ジミーの口からそういう話は聞いたことがない。もし彼が何か思うところがあったら、直接本人に言うはずだ」と、やんわりと否定している。

シボドーは、昨シーズンのウルブズが残した結果を例に挙げ、チームケミストリーに問題がないことを主張。昨シーズンのウルブズは47勝35敗で14年ぶりにプレーオフに進出した他、激戦区と言われる西カンファレンスのチームとの対戦で、バトラー、ウィギンズ、タウンズが揃って出場した試合で27勝10敗と勝ち越した。もしケミストリーに問題があるなら、これだけの結果は残せない、というのがシボドーの言い分だ。

また、今シーズン終了後フリーエージェントになることが確実なバトラーがウルブズと再契約する場合、他チームに移籍するよりも高額で契約できることも強調した。もしバトラーがウルブズに残る場合、最高で5年1億8700万ドル(約208億円)で再契約できるが、他チームに移籍する場合は金額面の条件は下がってしまう。

「ジミーの決断を楽しみにしている」と語ったシボドーは、こう続けた。

「とにかく彼には、球団の未来にとってどれだけ重要な存在かを知ってもらいたかった。我々のポジションは理解している。彼にはたくさんのものを提示できる。彼にとっても、ウルブズがベストの場所だと思っている。その理由を彼に示せるかどうかは、私たち次第だ」

もしシボドーが言うように、勝利が全てを解決してくれるのであれば、来シーズンはチームの命運を分ける大事なシーズンとなる。そして、バトラーの去就はシボドーの手腕にかかっている。