比江島慎

「相手が個人だけじゃなくてチームとしてすごく良かった」

バスケットボール男子日本代表は東京オリンピックの2戦目で、NBAのスタープレーヤーであるルカ・ドンチッチを擁するスロベニアに81-116での大敗を喫した。

八村塁が34得点7リバウンド3アシスト1スティール1ブロック、渡邊雄太が17得点7リバウンド2アシスト2ブロックと、日本もNBA組が奮闘したものの、ドンチッチだけでなく、チームとして遂行力の高いバスケットをスロベニアに見せつけられた。

比江島慎は「相手が強いことは分かっていましたが、すごく良いチームで、個人だけじゃなくてチームとしてすごく良かったです。こういう結果になりましたけど、本当に切り替えるしかない」と完敗を認めた。

初戦のスペイン戦では無得点に終わった比江島だが、この試合では八村、渡邊に次ぐ10得点と3リバウンド1アシスト2ブロックを記録。被ファウル数は6回とチーム最多で、そのうち2回はドンチッチから誘発し、彼をファウルトラブルに追い込むきっかけを作った。

さらにスタッツには残らないような泥臭いプレーも積極的に行い、ルーズボールに飛び込んで繋ぐことで速攻のチャンスを作り出すなどチームに勢いを与え、攻守に渡って素晴らしいパフォーマンスを見せたことは、敗れたとはいえ次戦に繋がるものだ。

現在0勝2敗の日本がグループリーグを突破するには、次のアルゼンチン戦での勝利が必要で、比江島は「本当にやるしかない」と前を向く。「他のチームの結果もありますが、勝つしか上に行く状況はないです。もちろん今日の反省をしなければいけないですけど、次に切り替えて、全部ぶつけるだけだと思います」

八村、渡邊だけでなく、さらに相手のディフェンスを引きつける存在としても比江島の活躍は日本にとって欠かせない。スロベニア戦のようなパフォーマンスを次のアルゼンチン戦でも見せてくれることを期待したい。