デイミアン・リラード

「将来について僕は確固たる決定をしていない」ともコメント

トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、チームUSAの一員として東京オリンピックに向けたトレーニングキャンプに参加している。しかし、彼の周辺はオリンピックよりも、トレードに関する噂が飛び交っている。

先日、リラードがトレードを望んでいるという報道が出た時には、「言わなければいけないことがあれば、チームのGMに直接言う。ここで何か言うことはない」と発言を拒んだが、その後もトレードの報道は加熱した。

そして現地16日、トレーニングキャンプでの会見でリラードは「多くの人が僕に声をかけてくれたあの報道で目が覚めた。まず、あれは真実ではない。でも自分の将来について、僕は確固たる決定をしていないことも伝えるよ」と明言は避けつつも、ブレイザーズへの思いを語った。

「僕の意思と心はキャリア全体を通してトレイルブレイザーズのユニフォームを着たいと思っている。時間がたつにつれて、すべてを勝ち取りたいと思うようになった。トレイルブレイザーズのユニフォームを着てすべてのタイトルを取りたい。そのために前進したい」

ブレイザーズは8シーズン連続でプレーオフに進出しているものの、そのうち5回はファーストラウンドで敗退。2018-19シーズンにはカンファレンスファイナルに進出したが、ウォリアーズにスウィープ負けを喫した。また、直近の2シーズンはいずれもファーストラウンドで敗退し、特に今シーズンはケガ人を抱えていたナゲッツに敗れてしまった。

「主力を欠くナゲッツに負けてしまったことには本当にがっかりしたし、これでは上手くいかないと思った。ただ、優勝はできていないけど、組織としては成功している。毎年負け続けて分裂するようなフランチャイズではない」

こう語ったリラードは「次のステップをどうするのか。どうやって前進するのか。そこについては、もっと急ぐべきだ」と続けた。

「僕たちは悪いチームではないし、勝ち組のチーム。素晴らしい環境に素晴らしい街、素晴らしいファン、たくさんのポジティブな要素がある。ただ、それだけでは十分ではない、というところまで来てしまった。僕たちは本当に全勝することを目指しているのだろうか? それを示すためには何かをしなければいけないし、そのための行動を起こさないといけない。そのレベルで勝ちたいという思いは、これまでも僕の唯一の願望なんだ」