デイビッド・フィズデイル

写真=Getty Images

復帰後はMVP、最優秀守備選手賞の受賞を要求

今シーズンからニックスのヘッドコーチを務めるデイビッド・フィズデイルは、先月末にラトビアを訪れ、リハビリ中のエース、クリスタプス・ポルジンギスと時間を過ごした。

サマーリーグ中もエースとの関係構築の重要性について語っていたフィズデイルは、妻とともに訪れたラトビア訪問について「絶対に必要なことだった」と、『NBC New York』に語った。

「これが私という人間だ。私は、夏の間、チームの選手に会わなかったことは一度だってない。彼らがどこにいても、自分から会いに行く。妻と一緒にクリスタプスの文化を経験できて良かった。彼のご家族、生まれ育った土地、どういう食べ物を食べて育ったのかを知れたのは、良い経験になった。彼が地元でプレーした場所も回れたよ。彼が昔の話を私たちにしてくれ、彼のご家族にも受け入れていただいた。素晴らしい体験だった」

左ひざ前十字靭帯の断裂から復帰を目指しているポルジンギスにとっても、フィズデイルの人柄を知れたことは今後プラスにはたらくはずだ。2人は4日間ともに過ごし、バスケットボール
について話し合ったという。

「最初は彼と映画でも観に行こうと思っていたんだが、どういうチームを作りたいかについて話し込んだ」と、フィズデイルは語った。

「私たちは、全員が責任を持って取り組む環境を作りたい。全員がお互いを尊重し合い、お互いを助け合う環境を作りたい」

またフィズデイルは、ポルジンギスに試練を与えたとも話している。

「彼は試練を好む選手だ。『MVPや、最優秀守備選手賞に輝くような選手になって欲しい』と伝えたら、喜んでいた。真の競技者というのは、そういうものなんだ」

2016-17シーズンまで6年半所属した功労者カーメロ・アンソニーへの対応を巡り、一時は球団に不信感を持ったとも言われたポルジンギス。だが、自らラトビアまで足を運んだことで、フ
ィズデイルはエースの心を掴むことに成功した。