渡邊雄太

キャプテンに任命され「リーダーシップの成長も見せたい」

オリンピックに挑むバスケットボール5人制男子の日本代表において、NBAで活躍する八村塁と渡邊雄太、オーストラリアリーグで優勝を勝ち取った馬場雄大の『海外組』3名は絶対的な中心選手となる。

しかし、他の2人よりいち早くチームに合流した渡邊雄太は「大きな大会で12人に入ってキャプテンに選んでいただいて誇りに思いますが、今まで代表合宿を頑張ってこられた方々が落ちて、途中合流の僕が残してもらえるのは感謝しないといけない。皆さんの分まで頑張らないといけない」と語った。

明日から沖縄アリーナで行われる国際強化試合3連戦を前に、日本代表選手たちが会見に応じた。渡邊はここからの合流で、オリンピック本番まで準備期間が少ない中で「キャプテンとしてコミュニケーションの部分、練習から声を出して引っ張っていかなければいけないと思っています」と語るとともに、「僕も合流して間もないですけど、他の選手もNBA選手の合流はルール上で遅れてしまうので、そこは言い訳にせず、しっかりと全員とコミュニケーションを取って、本番に向けて最大限の準備をしていきたい」と抱負を語った。

彼がキャプテンを務めるのは2019年のワールドカップに続いてのこと。この時のことを「リーダーシップをあまり出せなかった」と振り返る渡邊は、「この2年間でそういう部分が成長したことも見せたい。自チーム(ラプターズ)と代表で僕の役割は変わってくる。オールラウンダーの活躍ができたら」と語る。

「自国開催でできる五輪は一生に一度のこと。僕自身、アメリカにいる以上は日本の皆さんの前で日本でプレーする機会がなかなかないので、キャリアの中で大きな意味がある。ただ、コロナ禍でたくさんしんどい思いをしている方々がいる中で、自分たちの大好きなバスケットをさせてもらえていることに感謝しながらやっていきたい」

モチベーション十分でそう語る渡邊は、チームを力強く引っ張ってくれそうだ。ワールドカップの経験を生かし、オリンピックの舞台で『1勝』をつかみ取ってもらいたい。