レブロン・ジェームズ

「これまでの貢献には感謝している」

7月23日から日本で開催される東京オリンピックに出場するアメリカ代表チームのロスターは、ケビン・デュラント、デイミアン・リラード、ジェイソン・テイタム、ブラッドリー・ビールといったスター選手で構成される。しかし、そこにレブロン・ジェームズの名前はない。

レブロンは2016年のリオ五輪に続いて今大会も不出場となる。昨秋まで2019-20シーズンを戦い、短いオフを挟んで2020-21シーズンがスタートし、レギュラーシーズン終盤に足首を痛めたことを考えれば、レブロンに休養が必要なのは明白だった。

プレーオフのファーストラウンドでサンズに敗れたシーズン終了後、レブロンはまもなく公開される主演映画『スペース・プレイヤーズ』に触れ、「オリンピックではなくて、トゥーン・スクワッドでプレーする」と冗談を交えてコメントし、その後に東京オリンピックに参加しないことが明らかになった。

しかし、ファンやチームUSA関係者はレブロンのオリンピック出場を最後まで願った。USAバスケットボールのディレクターを務めるジェリー・コランジェロも、その一人だった。コランジェロは今大会の出場を見送ったレブロンについて「彼の時代は終わったと思う」と『KJZ』に電話出演した際に語った。

「ファーザータイム(加齢に伴う肉体的な衰えを指す表現)もあるのだろうし、何の競技かによって、どれだけ長くやれるかが決まる。レブロンは、ここ数大会に出場しないと決断した。彼にはやらないといけないことが多いのだろう。これまでの貢献には感謝しているが、彼の時代は終わったと思う」

レブロンは2004年のアテネオリンピックで銅メダル、2008年の北京オリンピックと2012年のロンドンオリンピックでそれぞれ金メダル獲得に貢献した。

今年の12月に37歳の誕生日を迎えるレブロンが、いつまで現役を続けられるかは分からない。だが、コランジェロの発言にもあったように、アメリカ代表での彼の役割はもう終わったのだ。