序盤は先行するも大事なところでミスが続き、順位決定戦へ回る
『2016 FIBA ASIAチャレンジ』に参戦する日本代表は、準々決勝でヨルダンと対戦し、善戦するも敗れた。
スターターは篠山竜青、比江島慎、古川孝敏、アイラ・ブラウン、太田敦也の5人。立ち上がりからゾーンプレスが機能してヨルダンにリズムを作らせず、比江島のドライブを中心とした攻め、さらには古川の3ポイントシュートが当たり日本が序盤はリードする。
それでも第2ピリオド終盤から猛追を浴び、前半残り1分を切った場面、正面から強引に切り込んだダー・タッカーが、プレッシャーを浴びながら鋭く反転してのジャンプシュート。このビッグプレーで逆転され、41-45で前半を終えた。
第3ピリオドに入りヨルダンのオフェンスがさらに勢いを増すと、日本はファウルでしか止められず3連続バスケット・カウントを献上。さらにはスティールからの速攻を許すなど45-56と11点差まで一気に突き放される。その後も苦しい時間帯が続くも第4クォーター残り2分を切ってから辻直人の連続3ポイントシュートで80-84と4点差まで詰め寄る。
しかし、反撃もここまで。ヨルダンのエース、タッカーにこの試合33点目の得点で勢いを止められ、80-87で敗れた。試合後、長谷川健志ヘッドコーチは「オフェンス自体はよくやってくれました」と一定の評価を与えつつも、「オフェンスでのターンオーバー、イージーショットや速攻から点を取れなかったのが痛かった」と大事なところでミスが出たことを悔やんだ。
日本は比江島とアイラ・ブラウンが17得点と結果を出した。リバウンドでもヨルダンの41に対し37と、12リバウンドのブラウンを中心によく競ったが、ターンオーバー13回を記録してミスで勢いに乗れなかった。タッカーは33得点を挙げた他、9リバウンド7アシストとトリプル・ダブル級の活躍。警戒していてもなお止められなかった。
東アジアサブゾーンでは中国も準々決勝でイラクに敗れ、出場枠確保は果たせず。日本は5位から8位を決める順位決定戦に回り、今夜インドと対戦する。