富樫勇樹

富樫との連携が光るギャビン・エドワーズが12得点、張本天傑が15得点

イランを迎えた国際強化試合3連戦の最終戦、日本の先発は富樫勇樹、安藤周人、金丸晃輔、竹内譲次、ギャビン・エドワーズ。立ち上がりから富樫は速いペースを作り出し、ギャビン・エドワーズと安藤周人のシュートタッチが良く日本が先行する。

メインのポイントガードを務めた田中大貴、比江島慎とシェーファー・アヴィ幸樹がエントリーから外れた状況で、プレータイムが伸びたのは富樫勇樹と竹内譲次。代表での経験豊富な2人が攻守に良いリズムをもたらし、前半を終えて42-22と大量リードを奪った。

それでもイランもそのままではやられない。フィジカルで強引に行くのではなく、スピードと連携でズレを作ってからパワーでインサイドをこじ開ける攻めで、第3クォーターには2点シュートを10本中8本と高確率で決めてくる。日本はメンバーを入れ替えても悪い流れを断ち切れず、このクォーターを7-19とされて、49-41まで点差を詰められて最終クォーターを迎えた。

それでも日本は第3クォーターに9本中成功わずか1本と決まらなかった3ポイントシュートが復調する。第4クォーターに入ってすぐに張本天傑が思い切り良く放つ3ポイントシュートを2本で沈めて流れを日本に引き寄せ、その張本と交代して入った金丸も2本連続で3ポイントシュートを決めて63-45とイランを突き放す。イランはたまらずタイムアウトを取るも、その直後に竹内公輔がシュートチェックをモノともせずコーナースリーを沈め、安藤周人も続いて20-4のランと圧倒する。イランは再びタイムアウトを取らざるを得なかったが、すでに勝敗は決していた。

残りの時間もベンドラメ礼生のドライブレイアップ、渡邉飛勇のブロックショットなど攻守にインテンシティの高いプレーを貫いてイランに付け入る隙を与えず、最終スコア76-50で勝利した。

「シュートタッチが良かったので、空いていたらどんどん打っていこうと思った」と言う張本はフィールドゴール6本中5本成功、ゲームハイの15得点を記録。富樫勇樹は3得点ながら9アシストで、ポイントガードとしての役割を全うして「しっかりしたディフェンスから良いオフェンスに繋げられた」と語る。エドワーズは12得点、金丸と安藤周人はそれぞれ3本の3ポイントシュートを決めて11得点と結果を残した。

7月7日からは沖縄でハンガリー、ベルギー、フィンランドを迎えて国際強化試合が行われる。ここからは八村塁や渡邊雄太もチームに合流する予定で、いよいよオリンピックに向けてチームを完成させる時期となる。