野本建吾

常に全力で戦いながらもチームファーストを貫く日本人ビッグマン

群馬クレインサンダーズは今日、野本建吾と2021-22シーズンの契約が合意に達したことを発表した。

野本は201cm101kgの体格に恵まれた、29歳のパワーフォワード。2014-15シーズンにアーリーエントリーで当時の東芝神奈川に加入し、Bリーグになってからの川崎ブレイブサンダースで2シーズン、秋田ノーザンハピネッツで3シーズンを過ごした。

201cmのサイズがあって俊敏さも兼ね備えた野本のオールラウンドな能力は大きな魅力だが、川崎ではニック・ファジーカスを筆頭に実績ある外国籍選手に阻まれてプレータイムを獲得できず。チームは彼の潜在能力を高く買っていたが、起用法が安定しないことでプレーに迷いが出てしまい、力を発揮できなかった。それでも2018年のオフに秋田へ移籍したことが転機となる。外国籍選手の繋ぎ役ではなく、責任を持ってチームディフェンスの一角を担い、ボールを持てば積極的にアタックする姿勢が出るように。川崎のレベルの高いチーム内競争で揉まれた成果をここで発揮し、常に全力で戦いながらもチームファーストを貫いて結果を出した。

今シーズンは58試合に出場、14.6分の出場で3.5得点、2.8リバウンド、1.2アシストを記録。キャリア最長のプレータイムを得たことでスタッツも伸び、充実した1年となった。

群馬はB1初挑戦のチームではあるが、帰化選手のマイケル・パーカーに加えて秋田で2シーズン一緒にプレーしたジャスティン・キーナンなどインサイドの層が厚く、野本にとってはまた新たな挑戦となる。クラブのリリースで野本は次のコメントを発表している。「高いレベルでのチーム競走を楽しみながらその先にあるチームが目指すもの、自分がレベルアップするために必要なものを追い求める毎日を楽しみにしています」