テレンス・マン

ジョージ「彼はたった1人で僕らを復活させてくれたんだ」

クリッパーズvsジャズのカンファレンスセミファイナル第6戦。クリッパーズはジャズの3ポイントシュート攻勢を止められず、前半で22点のビハインドを背負った。リーグ最高勝率を記録した百戦錬磨のジャズを相手に、ここからのカムバックは不可能に思われたが、テレンス・マンの爆発がそれを可能にした。

マンは第3クォーターだけで20得点を記録してチームの反撃を主導すると、ポール・ジョージやレジー・ジャクソンも続いた。第3クォーター終了時点で3点差まで迫ったクリッパーズの勢いは止まらず、最終クォーターも40-25と圧倒し、131-119の逆転勝利を収め、4勝2敗でカンファレンスファイナル進出を決めた。

マンは7本の3ポイントシュート成功を含む、ゲームハイの39得点を記録。これは2年目のマンにとって、もちろんキャリアハイの数字であり、ポストシーズンで7本以上の3ポイントシュートを沈めた、フランチャイズ史上3人目の選手となった。

28得点を記録し、エースの役割を果たしたジョージは「2年目の選手が完全な試合をした」とマンを絶賛した。「リバウンドを取り、強靭な肉代を使ってバスケットにアタックした。彼はゲームの最も重要な部分で様々なことを瞬時にやってのけた。正直なところ、彼はたった1人で僕らを復活させてくれたんだ」

後半開始早々にドノバン・ミッチェルに3ポイントシュートを決められ、クリッパーズは最大で25点のビハインドを背負った。マンは「ミッチェルがあの3ポイントシュートを決めた時、家に帰りたくないと思った」とそのシーンを振り返った。それでも、マンはそこから驚異的なパフォーマンスを披露し、逆転劇の主役となった。

「僕にはやるべきことがたくさんあった。チームメートが僕をオープンにしてくれたからシュートを決めることができた。自信を持ってプレーしていれば、オフェンスは何とかなるんだ」

クリッパーズはマーベリックスとのファーストラウンドも2連敗スタートとなったが、2シリーズ連続で0勝2敗からのカムバックに成功したNBA史上初のチームとなった。そして、何度もカンファレンスセミファイナルの壁を乗り越えられずにいたが、51年のクラブの歴史の中で初となるカンファレンスファイナル進出を果たした。