ドック・リバース「誰かがステップアップしなければならない」
第1シードでプレーオフに進出したセブンティシクサーズは、ファーストラウンドでウィザーズを下し、現在行われているホークスとのカンファレンスセミファイナルも2勝1敗でリードしている。
だが、127-111で勝利した第3戦では、不動の先発であるダニー・グリーンが開始4分で負傷するアクシデントに見舞われた。そして、グリーンは右ふくらはぎの張りのため2週間後に再検査を受けることとなり、シリーズ中の復帰は絶望的となった。
今シーズンのグリーンは平均28.0分のプレータイムで9.5得点、1.3スティールを記録。持ち味である3ポイントシュートは40.5%を記録し、『3&D』として東カンファレンスで最高勝率を残したチームに大きく貢献していた。
3度の優勝経験を持つベテランの離脱の影響は大きく、指揮官のドック・リバースも「次の選手がステップアップしなければならないが、それが誰になるかはまだ分からない」と語った。
第3戦では、ベンチから出場したフルカン・コルクマズが3本の3ポイントシュート成功を含む14得点を記録。出場時の得失点差はゲームハイの+24とグリーンの穴を補った。コルクマズ自身もステップアップする準備は整っていると語った。
「ダニーの状況は分からない。でも誰が入っても抜けても、僕たちはステップアップする必要があるんだ。ダニーのケガが深刻でなく、みんなが健康でいられることを願っている。でも、もし彼が欠場するなら、僕は間違いなくステップアップする準備ができているよ」
ジョエル・エンビード、ベン・シモンズ、そしてトバイアス・ハリスの『ビッグ3』が活躍することは当然だが、コルクマズを筆頭としたベンチメンバーのステップアップが第4戦の勝敗のカギを握る。