ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

WNBAで『LI-NING』のシューズを履いた選手へ『男気』

ドウェイン・ウェイドにうれしい報せが届いたのは先週のことだった。この夏に中国のスポーツブランド『LI-NING』と生涯契約を結んだウェイドは、WNBAラスベガス・エイサーズのタメラ・ヤングが、シグネチャーモデルの『Way of Wade 6s』を試合で着用したことを知り、感謝の気持ちをInstagramに投稿した。


WNBA史上初めて『LI-NING』のシューズを履いたヤングに「第一人者になるのは良いこと」というメッセージを送ったウェイドだったが、ヤングはこの試合後にリーグから警告を受ける破目に陥ってしまう。

ヤングは、昔から集めたスニーカー数百足を大切に保管している大のスニーカーマニアとして知られている。『The Undefeated』によれば、8月7日に行なわれたアトランタ・ドリーム戦で着用したウェイドモデルは、昨年の秋にウェイド本人から贈られたもので、マイアミのみで限定500足しか販売されなかった貴重なシューズだった。

しかしWNBAは、ヤングが『LI-NING』とシューズ契約を結んでいないこと、そしてリーグがNikeとスポンサー契約を結んでいることを理由に、WNBAの選手にはNikeかJordan Brandのシューズしか履くことを認めないと通達。もし再び『LI-NING』のシューズを履いたら、500ドル(約5万5000円)の罰金処分を科す旨を伝えたという。

この話を『The Undefeated』の記事で知ったウェイドは、もしヤングに罰金を科せられるなら自分が支払うと表明した。

この件をきっかけに、『LI-NING』がヤングとシューズ契約を結べば一件落着となるところだが、ウェイドは、自分のモデルを敢えて試合で着用することを選んだヤングの心意気に感謝し、『男気』を示した。