セルティックス再建を担うブラッド・スティーブンス、最初の仕事は後任ヘッドコーチ選びとケンバ・ウォーカーの処遇

セルティックス再建を担うブラッド・スティーブンス、最初の仕事は後任ヘッドコーチ選びとケンバ・ウォーカーの処遇

2021/06/05 11:00
ブラッド・スティーブンズ

後任候補はキャセル、ビラップス、ララナガ、キッドなど

セルティックスではダニー・エインジが引退の意向を発表し、球団社長の後任にブラッド・スティーブンスが就くことになった。この2人で編成を行う今オフ、名門再建に向けて様々な手を打つ必要がある。スティーブンスは自分が指揮を執る中で感じていた編成上の課題を解決し、新たなヘッドコーチにチームを引き渡さなくてはならない。

後任のヘッドコーチ候補には多くの名前が挙がっている。セルティックスの伝統を引き継ぐに足る者としては、サム・キャセルが挙げられる。若手時代のロケッツで2度、ベテランとなってセルティックスでと3度のNBA優勝を経験。引退後はフリップ・サンダースの下で指導者に転身、ウィザーズではジョン・ウォールの才能を引き出すのに大きな貢献があった。その後はクリッパーズとシクサーズで、ドック・リバースのアシスタントコーチを務めている。2009年の現役引退から指導者として長い下積みを重ねており、ヘッドコーチになる準備はできている。

もう一人はチャウンシー・ビラップスだ。ピストンズ時代の2004年にNBAチャンピオンに輝き、ファイナルMVPも獲得。NBAキャリア17年でオールNBAに3回選出され、オールスターには5回出場した経験を持つ。引退後は解説者となったが、今シーズンはクリッパーズでタロン・ルーのアシスタントコーチを務めていた。1997年のドラフトで1巡目3位指名を受けて加入したセルティックスでは、ルーキーだった1997-98シーズンにプレーした経験を持つ。

チームを最もよく知る後任候補はジェイ・ララナガだ。現役時代の多くをヨーロッパで過ごした彼は、ディベロップメントリーグのベイホークスを2年連続でプレーオフ進出に導き、次々と選手をNBAに送り出した。セルティックスに加わったのは2012年で、その翌年にヘッドコーチに就任したスティーブンスをアシスタントとして支えてきた。スティーブンスが戦略家であれば、ララナガは練習場で選手と多くの時間を過ごすタイプ。この役割分担で長くチームを引っ張ってきたララナガが今度は指揮を執るかもしれない。

外部から来るビッグネームの候補者はジェイソン・キッドだ。2011年にマーベリックスで初優勝を果たし、2013年に現役引退するまでに記録したアシスト数は、歴代2位の1万2091。引退後はすぐに指導者に転身し、ネッツとバックスでヘッドコーチを務め、1巡目15位指名で粗削りだったヤニス・アデトクンボをNBAのトップスターへと育て上げた経歴を持つ。ここ2シーズンはレイカーズのフランク・ボーゲルの下でアシスタントコーチを務めている。

ヘッドコーチ人事と並行して、チームが抱える課題にも手を付ける必要がある。NBAドラフトまで動けないことは多いが、最も重要な課題の一つがケンバ・ウォーカーの処遇だ。ケンバは過去2シーズン、膝のケガに悩まされて100%の状態でプレーできず、出たり出なかったりの繰り返し。若い選手たちを引っ張るリーダーシップも発揮できず、結果的に今シーズンの早期敗退の大きな要因となった。契約はまだ2シーズン残っているが、もはやトレードで放出すべき、というのが大方の見方だ。膝に爆弾を抱えた31歳のポイントガードを良い形で手放すのはそう簡単ではないが、スティーブンスは最初の仕事としてこの問題を解決する必要がある。

ヘッドコーチ人事とケンバの処遇。セルティックス再建の最初のステップは、難しいが重要なものとなる。

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