ラッセル・ウェストブルック

文=丸山素行 写真=鈴木栄一

子供たちとの触れ合いを楽しみ、バトルでは真剣勝負

8月14日、NBA史上初となる2年連続で平均トリプル・ダブルを達成した、サンダーのラッセル・ウェストブルックが来日。『WHY NOT?』を座右の銘とするウェストブルックによる『RUSSELL WESTBROOK 2018 WHY NOT TOUR』を開催した。

ナイキ原宿でのトークショーを行った後は、ストリートバスケの聖地、代々木公園に場所を移して「トリプル・ダブル・クリニック」を実施。ウェストブルック自らが子供たちを直に指導し、5対5の場面ではシュートを入れた子供とハイタッチを交わすなど交流を楽しんだ。

またフリースローを入れ合う「KNOCKOUT TOURNAMENT」の決勝ラウンドに参加したウェストブルックは、「フリースローは簡単すぎる」という理由で、急遽3ポイントシュートにルールを変更。だがそのルール改正が功を奏し、見事優勝を飾り、『持っている』ことを証明した。

ラッセル・ウェストブルック

現役Bリーガーとの共闘が実現

その後、国内最高峰のストリートバスケ大会である『ALLDAY』の選抜メンバーと、ウェストブルックがヘッドコーチを務める「TEAM WHY NOT?」によるエキシビションマッチが開催された。

「TEAM WHY NOT?」はアイラ・ブラウン、岡本飛竜、落合知也、竹内公輔、田臥勇太、富樫勇樹、古川孝敏の豪華7人のメンバー。だが慣れない屋外でのプレーとあって、シュートがなかなか入らない「TEAM WHY NOT?」は、ストリートを主戦場とする「ALLDAY ALLSTAR」に圧倒され9-18で前半を折り返した。

その後も「ALLDAY ALLSTAR」の勢いは止まらず点差は開いていった。すると会場にラッセルコールが響きわたり、残り2分を切った場面でウェストブルックが出場した。ワンマン速攻のチャンスが2度回ってきたが、ボールがリングに弾かれ2度ともダンクを失敗し、本人も苦笑い。結果、「ALLDAY ALLSTAR」の大勝となったが、ウェストブルックは「筋肉が固まっていたから、もう少し柔らかくしておくべきだった」と自身のプレーを振り返り、「次に来た時は勝つからな」とリベンジを誓った。

イベントに参加した田臥はエキシビションマッチではプレーしなかったが「学生もいて、あこがれや夢のNBAを間近で感じられるというのは素晴らしい機会。来てくれて良かった」とコメントした。

会場には多くのファンが詰めかけ大盛況となった。ウェストブルックというNBAのスーパースターの来日によって、日本バスケットボール界はより盛り上がりをみせることになるだろう。