ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

「人生を支えてくれた家族を今度は自分が支えたい」

この夏フリーエージェントになったドウェイン・ウェイドは、現役続行か、それとも引退かを決めかねている。36歳になったウェイドは、トレーニングを続けながら2018-19シーズンもコ
ートに立つべきかどうかを熟考中で、一時は中国リーグのチームから巨額のオファーを提示されたとも報じられた。

だがウェイドは、現役を続ける場合、契約先はヒートしか考えていないと断言。フロリダ州オーランド近郊のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるESPNワイドワールド・オブ・スポーツコンプレックスで開催された第1回 Jr. NBA世界選手権にグローバルアンバサダーとして参加したドウェイン・ウェイドは「もし今シーズンもプレーするなら、マイアミのユニフォームを着ることしか考えていない。もしプレーしないと決めたら、マイアミのどこかで生活するさ」と語った。

ヒート球団社長のパット・ライリーは、功労者であるウェイドとユドニス・ハズレムの復帰を希望していると話し、現在もロスターに2枠を用意して待っている。今シーズンのチーム総年俸額がラグジュアリータックス基準額を超えそうなヒートがウェイドに提示できるオファーは、タックスペイヤー・ミッドレベルの533万7000ドル(約5億9100万円)か、ベテラン最低保証額の240万ドル(約2億6500万円)のいずれかしかない。あとは本人が、長く、過酷なNBAシーズンを戦い抜くだけの気力を取り戻せるかどうか。ウェイドは、決断の時期について「期限は設けていない」と言う。

「必要なことは代理人に任せている。だから自分がパットと何度も会って話す必要もない。適切な時期がくれば、答えは出る。どういう答えになったとしても、結論は出る」

「今はもう、7月8日までに1億ドル(約110億円)を超えるような契約を結ぶ状況ではないんだ。僕は違う状況にいて、時間もある」とも語ったウェイドは、高校生になった息子の進路も重要なファクターの一つであると示唆した。

「息子も高校3年生になったし、色々と考えないといけない。(地元の)シカゴでプレーしたのは自分のためだった。それはもう果たせたからね。今は、家族にとって正しい決断をしないといけない。自分の家族にとって適切と思うことが、マイアミに住むことなんだ。バスケットボールをプレーするかは関係ない。息子には、自分の経験や知識を伝えたい。彼が希望する場所にたどり着けるチャンスを与えたい。子供は彼だけではないし、これまで自分の人生を支えてくれた家族を、今度は自分が支えたい。妻(女優のガブリエル・ユニオン)もロサンゼルスでテレビ番組を始める予定だから、家族をベストな形でサポートできる形を取れれば一番良い」

チーム編成のことを考えれば、できれば来月のトレーニングキャンプまでには結論を出すのが理想的ではある。だがヒートは返答期限を設けず、ウェイドの答えを待つつもりでいる。